さて、昨日はHOYAの遠近両用レンズ設計がアップグレードされた話をしました。
いくらハイスペックの遠近両用レンズでも、自動でピントを合わせてくれる訳ではありません。
その性能を活かせるかどうかはメガネ店の技量次第。
量販店から専門店まで販売方針(例えば両眼視機能検査の有無、調整などの手間、商品知識力)が違うので完成品の見え方に大きな違いがでます。
レンズメーカーの勉強会では、エンドユーザーから遠近両用レンズに対するクレームが多いとのこと。
検査項目や調整をおざなりにした遠近両用メガネの低価格競争は問題外です。
それでは早速レポートをはじめます!
今回使用するレンズは『HOYA LSi 1.60』
当店の販売している中心的レンズを選択しました。
フレームを掛けた状態を写真撮影(HOYAのM氏にお願いしました。)
専用アプリで①前傾角②レンズ・角膜頂点間距離③レンズ縦幅④フレームそり角⑤アイポイントを計測。
私の左右の目線は外斜位(遠見10△)で上下にもズレあり。
(トプコンVT-SE 5m指標 プリズム分離方式で測定)
遠近両用で近くの調節を緩めると外斜位が大きくなります(近見18△)
レンズ処方値は
右 0.7×S-4.50 P0.5△BD 2.0△BI Add1.50 1/2PD34mm
左 0.7×S-5.00 P0.5△BU 2.0△BI Add1.50 1/2PD34mm
両眼視力を0.8に矯正します。
処方のルールは諸説あります。
子供の近視進行の抑制にMCレンズが有効であったとの大学研究論文からも、近視進行の抑制・ストレス軽減には(AC/A比を考慮した上で)弱めの矯正が良いと考えています。
悩んだ末、セレクトしたフレーム USH by yuichi toyama UFO-060
それでは続きは次回へ・・・