ZOOMでのセミナーが増えて目が痛くなってしまうお客様からのご相談例です。
お客様の目は裸眼で40㎝の距離にピントが合う近視なので、モニターを見るときは遠方に合わせた近視メガネは外されていました。
その対処方法は正解なのですが、しばらくすると目の奥が痛くなるのは裸眼では解決できないことに原因がありました。
調べる方法は近見での両眼視機能測定です。
調節に関係する目の動きを測定するので、遠見の両眼視測定よりも時間が掛かりますが当店では皆さんに行っています。
その結果は輻輳を頑張ってしまうタイプ。
成長した目であれば年齢に関わらず輻輳を補助するプリズムメガネが効果的です。
装用した感想は、目の力が抜けて楽に見えるようになりました。
5年にメガネをお作りいただいたお客様からのご相談でした。
白内障手術を受けられ、以前はS-10.00を超える近視だったのが今では裸眼視力それぞれ1.0まで見えるように。
5年前にメガネをお作りした時には近視以外に目線ズレがあり、プリズムで楽に両眼視できるよう補正していました。
今回の測定では近視の矯正は必要なくなりましたが眼位ズレは残ったままになっていました。
目線のズレは例えるなら基礎が不安定で家が傾いている状態です。
人によっては徐々に不調を感じる場合も。
対応として眼位ズレを整える遠近両用メガネをお作りしました。
装用された感想は「落ち着く・・・」でした。
ご夫婦で来店されたお客様に5月1日の地元新聞をいただきました。
その中の投稿を読んで自分たちもメガネ作りに行こうと思われたそうです。
投稿文を拝見すると「専用メガネで読書を楽しむ」というテーマで、メガネを作った経緯や使用された感想などが書かれていました。
お名前を見ると3月に来店いただいたお客様。
ご夫婦にこの内容からどうして当店と思われたのですか?と尋ねると
測定方法や度数合わせの違いをお知り合いからも聞いたことがあったとのこと。
嬉しい反面、背筋が少し伸びました。
大型連休は5日(木)定休日、それ以外は通常営業です。
さて今日は左右の視力差が大きい方へメガネをお作りしました。
当店でお作りいただいたお友達からのご紹介。
裸眼視力は右0.3左0.7、両眼視力0.8でメガネは使用されていません。
両眼視機能測定を行うと見方に抑制という癖があることが分かりました。
抑制とは左右の視力差が大きい方に起こりやすい現象で、片方の目からの情報を得ようとするともう片方の目の情報を遮断してしまいます。
左右の視力差がある場合、単純に視力矯正するだけでは辛くて掛けられないメガネになるため、視力差ができた原因と抑制を解除する方法を考えながら度数を調整。
以下はテストレンズを掛けて店外の景色を見た感想です。
200m先にある山全体を意識することが出来るようになった。(裸眼では山の一部分しか見ようとしなくなる)
手前の家と山までの遠近感が分かるようなった。(裸眼では写真のように平面的に見える)
何より裸眼よりもメガネを掛けた方が目が楽。
フレームは今年7月公開予定映画でブラピ本人が使用しているモデルのようです。
本日愛知県へ発送しました。
まだ新しいメガネが疲れて長く掛けていられないそうです。
当初は遠近両用だったが遠近が合わないのではと単焦点レンズに変更。
その後も改善は見られないのでお手上げ状態となり当店への相談となりました。
眼科の検査でも特に異常は見当たらないとのこと。
ご使用メガネ度数は軽い近視と乱視矯正されており、当店での測定でもほぼ同度数となり問題なさそうです。
次に視線を揃えようとする筋肉の負荷などを測定していきます。
ここからが両眼視機能測定となります。
一般的に1メートル先を見たとき左右の視線が上下6センチ以上ずれると物体がふたつに見える複視になります。
今回の測定では3センチ程度のずれがあることが分かりました。
複視になる一歩手前の状態で視線を揃えようと無意識に外眼筋が緊張します。
そして気付いてもらえないケースがほとんど。
プリズムで筋肉の負荷を軽減させる補正を行いレンズ交換しました。
違和感がなくなり+2.50加入した遠近両用も問題なく使用できるように。
問題解決したので遠近両用の偏光サングラスバージョンもお作りしました。
当店で長らく活躍してくれた偏光視標 TOPCON PC-2
まだ国内で両眼視という概念、測定方法、対応方法が確立していなかった当時、海外講師による日本で初めてのセミナーに参加され眼鏡業界でも一目置かれた店主から譲り受けたもの。
まだ現役で活躍しているのは全国的にも珍しいと思います。
残念ながら進化するスポーツビジョン測定に有効な立体視チャートが少なかったり、年々リモコンの反応が悪くなったりしていました。
私自身のスキルUPを目指しPC-2は今月をもって引退となりました。
新しい視標はNIDECK SC-1600Pola
直接壁に取り付けタイプのため、緑色だったクロスを視標と同じ白色に塗り直すことに。
業者さんに依頼する程の仕事でもないため塗料や道具一式を揃えDIY!
素人ながらまあまあの仕上がり。
新しい視標の導入でより測定の幅が広がればと思います。
先日来店された女子高校生から話を聞いて驚きました。
クラスの近視の女子生徒の中でメガネを掛けているのは自分だけだそうです。
容姿が気になる世代なのでコンタクトを選ぶ気持ちも分かります(笑)
一見コンタクトレンズと比較するとメガネに分がないように見えますが、実はメガネの方が優れている事もあります。
40代女性 日常は1Dayのソフトコンタクトレンズを使用
主訴:コンタクトを外した時にメガネを使用。
今まで作ったメガネどれも気分が悪くなり、自分に合うものがあるのか相談したい。
〇家でもメガネに換えると気分が悪くなるのでコンタクト中心の生活
〇疲れ、頭痛、肩こり、めまい、乗り物酔い、腰痛あり
〇コンタクトでも動くモノを見ていると気分が悪くなり目を閉じてしまう
両眼視機能測定の結果、視線ズレを一致させようと一点に集中し見ていることが分りました。
視界の一点ばかりにフォーカスする見方をしていると、早いスピードで動くものに視線が対応できなくなり気分が悪くなったり乗り物酔いしやすくなります。
遠くを眺めるよう意識することを伝え、視線のズレを補正したメガネをコンタクトの上から掛けてもらいました。
目の周りの力みが和らぎ、度が入っていないのに一段とクリアに見えるとのこと。
今までの不調の原因がここにあったのだと理解できたそうです。
快適なのでコンタクトの上から使用するメガネをお作りすることになりました。
このように視力だけでは判らない見方も考慮してメガネをお作りしています。
当店の正面に見える古木の桜が満開になりました。
新年度となり職場環境や生活環境が変わる方も多いと思います。
ご自分のメガネが新しい環境に適しているか一度チェックされてはどうでしょう。
見え方のご相談だけでもお受けしています。
以前は他店で作られていたそうですが「見えない」「疲れる」原因が分からぬまま短期間に度数の似通った累進メガネを2本も作られていました。そして使えないメガネばかりが増えてしまったそうです。
お気の毒なのでフレームはそのまま使用してレンズだけ入れ替えました。
視力以外にもメガネの度数によって左右の目の開き方に変化が起こります。
左眼が大きく開かない状態でしたがメガネ装用後は少し開くようになりました。
一般的にレンズの中心を左右の目の前に合わせてメガネは作られています。
実際ほとんどの人は目線が真正面を向いている訳ではありませんが、多少のずれは許容範囲という考え方が主流です。
当店の度数調整が他と少し異なるのはこの「多少のずれ」には意味があると考え、目線を揃えようとする筋肉の強さ、心の向け方で変わる眼の動きなどを測定しています。
データが増えるにつれ、目線を正面に向けようとする眼球運動に負担が掛かっている人が多いことも分かってきています。
今回の事例も目線のズレに原因がありました。
先週末は県西部からご家族でご来店いただきました。
皆さんのお悩みは様々でしたので使用メガネの度数確認からスタート。
(両眼視機能を測定し、見づらさや疲れが起きるメガネの問題点を調べます)
測定の後、度数調整した仮のメガネで今までとの違いを体験してもらいました。
視力だけを追い求めるのではなく、瞬時に広い範囲を捉えているか、物を追うように文字を追えるかなど「人間が本来持っている能力」を使えているか、メガネが邪魔をしないかが評価の基準です。
今回ご家族4名でしたので午前中の3時間を要しましたが、皆さん一様にメガネで変わる身体の変化を実感していただきました。
混み合う場合もあるので週末などはご予約いただけると幸いです。
両眼視機能測定方法にはドイツ式と米国式があります。
もとは屈折検査だけでは分からなかった問題に対し、何とかして測定できないものだろうか?
先人の知恵で次々と測定方法が発明されてきました。
私たちは今、同じ疑問や問題にぶつかったときそれを利用させていただいています。
要は両眼視機能測定は手段であり目的ではありません。
測定データが表す意味を理解していれば「誤った数値が出た際」に気づきます。
ところが最近、両眼視機能測定プログラムが搭載された自動検眼システムを採用するお店が両眼視機能測定を謳うようになりました。
画面の指示どおりにチャートを進めていき検査の結果得られたデータでメガネを作るそうです。
私の感想は伝わりにくいかも知れませんが、目的地を決めない旅に出るようなイメージです。
これでは誤った数値が測定されても気づきません。
検眼システムが高価なこともあり結果的に高額なメガネになるようです。
売り上げを上げるための両眼視機能測定は本末転倒です。
写真はご紹介で来店された新規のお客様の完成メガネです。
持参されたペーパーグラスをデスクワーク用メガネに仕上げました。
ためしてガッテン!終わってしまうそうです。
今までも目をテーマにした内容が数多く、視聴者の健康に貢献する番組でした。
最終回のテーマは しつこい目のぼやけ 気づいて!本当の原因解明SP
新しい目の病気「サギングアイ症候群」というもので眼科医の中でも1年ほど前に周知されたばかりだそうです。
放送内容を抜粋すると
サギングアイ症候群とは、ぼやけはぼやけでも「ものが2重に見える」という特徴をもつ、新しい目の病気。
患者さんたちへの聞き取り調査によると、運転中、前を走る1台の車が「2台」に見えたり、車道のセンターラインが「2本」に見えたりするため、日常生活に支障をきたすこともある。
サギングアイ症候群は「斜視」の一種ですが、特に初期段階では外見に目立った変化がないため、見つけづらいのが特徴。
番組内で取材を受けていた女性もこの症状で、始めは何度メガネを作っても合わないとあきらめのご様子でした。
番組後半でフレネル膜プリズムをメガネに貼り、1つに見えるようになりましたね。
この事例のように一般的な視力検査では両目の視線が一致しているかとうか把握できないため両眼視機能測定が必要になります。
当店でもサギングアイ症候群かは定かではありませんが、同じような症状で悩まれている方からのご相談をいただきます。
眼科を受診していただき視機能障害など病的な原因を伴わない場合のみメガネで補正します。
私たちが行う両眼視機能測定はもののダブり(いわゆる複視)の矯正に有効で、番組でも紹介されていたようにプリズムを利用し度数を調整します。
番組内での事例は輻輳過多の内斜視が多かったと思われますが、当店では輻輳不全による近方複視になる例も多く見られます。
複視によるぼやけでお悩みなら両眼視機能測定を行っているお近くの眼科さんかメガネ店に相談されることをおすすめします。
お子さんの近視メガネのご相談を受けました。
お父さんからお子さんの視力がいくつなのかを尋ねられましたが、お父さんの目は遠視のため説明が難しく、「百聞は一見に如かず」でテストレンズで実際お子さんがどう見えているのか再現し体験していただきました。
保護者の多くが近視を悲観されるのですが、近視にもメリットがあるのはご存じでしょうか?
近視眼は「近くが見やすい」のです。S-1.00 の近視は1m、S‐2.00の近視は50㎝、S-2.50の近視は40㎝にピントが合う目です。
実際近視を再現した状態で本を読んでいただくと、これにはお父さんも納得されていました。
近視メガネは遠くにピントが合うようになる反面、近くが楽に見えるメリットを帳消しにしてしまうことでもあります。
軽い近視のお子さんが長時間近くを見る場合はメガネを外すようにお話ししてあげて下さい。
今回の事例は50代前半の女性。
裸眼視力は0.4、いくつかメガネを作ったものの満足いくものがなく、矯正視力0.7以上見えるようにならないかとのご相談です。
眼科さんの診断では左右共に白内障になりかけているそうです。
測定すると右目は遠視で倒乱視、左目は遠視で直乱視です。
このようなケースは両眼を協調して見るのが苦手な方が多く、遠視や乱視をセオリー通りに矯正してしまうと目が辛くなり長時間掛けられません。
今回は使用されているメガネのレンズのみを入れ替えることになりました。
両眼が協調しやすいような仕組みを加えたレンズに交換すると視力が0.8に改善し、目に力を入れなくても楽に見えるようになったとのご感想でした。
昨夜から3センチほど積もったでしょうか。
今日の倉吉は最高気温3℃予想。
雪も金曜まで続くようです。
新年にオーダーしたレンズが次々と届くようになりました。
メガネを紛失されたので急いでお作りしたST/R(ステア)。
レンズメーカーさんも頑張って中3日で製作してくれました。
当初ご使用メガネは眼位ずれなど両眼視機能の問題を見落とされていました。ご家族からのご紹介もあり常連になっていただいています。
一週間プリズムメガネが無かったことで目の開き方が変わり辛そうな表情になったそうです。
メガネで両眼の使い方を楽にしてあげると穏やかな表情に戻ります。
コンタクトレンズには出来ないメガネの利点の一つです。
あけましておめでとうございます。
本日より新年の営業スタートしました。
ご予約を優先していますが当日でもお電話で空き時間をご案内します。
本日も平均お一人約60分~90分程度の時間が必要でした。
どちらかと言えば測定に要する時間より、測定で得た結果から見方(目の使い方)の問題を解決するのに時間を要します。
今年も当店の特徴は「目と体と心のつながり」を一体とする視覚測定法です。
お困りごとの助けとなるメガネをお作りしたい一心で頑張ります。
昨日一日で67センチの積雪がありました。
大きな道しか除雪されていないので徒歩出勤。
大雪の原因はJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)と呼ぶようです。
さて、近年話題のお店が次々と集まるのが岡山県真庭市蒜山の旧中和村エリア。
その先駆けとなったのが蒜山耕藝さんです。
オーナーの高谷さんご夫妻の視覚チェックを行いました。
元々近視だったのが年々裸眼生活ができるまでに回復されています。
お土産に丸餅をいただきました。
お正月の楽しみが増えました。
遠くが見えるように矯正すると目が痛くなり、度数の弱いメガネしか作れなかった新規のお客様です。
当店の出来上がったメガネを掛けた感想は「見えるのに目が痛くない!」でした。
見えるのに目が痛くならなくなったのは、リラックス時を基準に度数調整したのが大きな要因です。
メガネの度数合わせは、目のリラックス時を基準にするか、集中時を基準にするのかで違ってきます。
一般的に行われているメガネの視力測定は集中時での測定値です。
両眼視機能測定の技術を活用すればリラックス時と集中時の目の状態が把握できます。
お店によって出来上がるメガネの見え方や快適さに違いがある理由です。
S-8.00を超えると元のレンズは写真のような厚みですが、お客様の瞳孔間距離と処方したプリズム量も味方して厚みを抑えた仕上がりに。
軽量フレームY2をお選びいただきました。
今日はクリスマスイブですね。
ブログでははじめてのご紹介です。
2021年にスタートしたST/R(ステア)
液体を混ぜ合わせるという意味があります。
レディースブランド シークレット レメディから性別・年齢・シーンにボーダーを引かないコレクションラインとして登場しました。
ポイント:長く使えるものを
オールチタン、IPイオンプレーティング
ポイント:からだに優しいものを
体に優しい素材をセレクト
モダン/コットン由来のM49ペレットを無染色で使用
ノーズパット/トウゴマ種子からの抽出物からできたセサミパッド
フレーム本体にはIP(イオンプレーディング)されていてニッケルフリーなのでアレルギー体質の方にも安心してご使用できます。
実際完成したST/Rをご紹介します。
後ろにあるのは専用ケースです
遠近両用、中近両用、近用ワイドレンズなど総称して累進レンズと呼んでいます。
ひと昔前は視覚機能が衰えてくる50歳前後のいわゆる(老眼世代)になって初めて累進レンズを選択されていました。
現在のようなスマホやPCモニターを一日中見続ける生活環境では、正常な視覚機能の眼も耐えられません。
当店で累進レンズの利用が多い世代は、一日中パソコンに向き合っている20代~40代です。
中近両用、近用ワイドレンズを中心におすすめしていますが、多くの方が眼の疲れや痛み、頭痛の軽減などを実感されています。
デスクワーク用の累進メガネは単に度数を弱めるだけではなく、輻輳開散幅、AC/Aなどお客様の両眼視機能の特徴を測定し作成します。
現在12歳で10歳の時に初めてメガネを購入。
2年間でドンドン近視が進行し頻繁にレンズ交換をしているとのご相談。
使用メガネ度数(令和3年4月購入)
右S-3.75
左S-3.50 矯正視力0.3
※頭痛あり(眉間の周辺)
現在の矯正度数は
右S-4.50
左S-4.75 矯正視力1.0
当時0.8程度に矯正されていたと仮定しても半年で2~4段階は近視が進んでいます。
眼の緊張を緩めるメガネを試してもらい、本日メガネ装用一か月の点検を行いました。
測定の結果は視力も安定し眼の緊張も和らいでいました。
悩んでいた頭痛もメガネを換えてからはなくなったそうです。
「遠くが良く見えるメガネ」を掛けたまま近距離でのゲームや読書に夢中になると眼の負担は増します。
眼の負担を減らすには、近くを見るときには軽い近視はメガネを外す、S-3.00を超えるような近視は弱めのメガネに掛けかえることをおすすめします。
大量生産できないメガネのひとつ
スペック エスパス ES-8206
本物のハンドメイドフレームです。
6カーブのフロントに合わせレンズを仕上げ、お客様も満足していただけました。
現在のプラスチックフレームは多くがアセテート材になっていて、格安フレームに使用されているのは安価な樹脂製です。
このスペックエスパスES-8206は貴重な8mm厚のセルロイド製。
職人が手で削り仕上げた渾身の一本といえます。
今日のテーマ、結論から言うと必要です。
一般的に+1.50程度の遠視眼でも視力1.0以上見えている人がほとんどです。
遠視はピントの合う位置が網膜より奥で、網膜上をゼロ(0)とすると網膜から離れて行くほど+1.00、+2.00、+3.00・・・と数値が大きくなります。
近視は逆にピントの合う位置が網膜より手前にあり、-1.00、-2.00、-3.00・・・と離れていく訳です。
近視を補正する眼の機能はありませんが遠視は水晶体でピント調節が可能です。
ただしピント調節はタダではありません。
遠視は調節機能に必要な眼の筋肉の緊張スイッチが常ONになっている状態です。
スイッチのON、OFFは自律神経系で行うので身体にも影響が及びます。
メガネが必要かどうかの基準が「視力」のみならば、遠視はメガネの必要なしと判断されてしまいます。
眼や身体の不調を相談される方の多くは「遠視に気付かず放置」されています。
視覚機能を測定し、調節機能に負担が大きく身体がつらい状態ならば眼のON、OFFスイッチを考慮したメガネをおすすめします。
遠視のお客様にメガネをお作りしました。
フレーム:AKITTO tap
日頃ランニングが趣味の女性にメガネをお作りいただきました。
手前オレンジ色 Z-parts Z-108
旧メガネレンズの横幅は52mm、対して今回のメガネは42mmです。
新しいメガネの方が10mmも小さいのですが、実際に掛けて見ると視界はこちらの方が広く感じられるそうです。
旧メガネは景色の一部だけ切り取る見方になり、今回のメガネは景色全体を眺めるような見方ができます。
旧メガネは視力矯正のみを考えられて調整されていました。
スポーツビジョンは視力より視界が広く見えていることの方が重要です。
まちぜみは町の店主やスタッフが講師となって専門知識やプロの技を基本無料でお教えする少人数制のミニ講座です。
当店の講座は
《からだをほぐす眼筋ストレッチ体験》
1回目 11月 9日(火)15:00~16:00
(定員に達しました)
2回目 11月16日(火)15:00~16:00
(若干空きあります)
3回目 11月23日(火)15:00~16:00
(まだ余裕あります)
受付時間 9:00~18:00 ☎0858-22-5551
今回のお客様は県西部からの来店です。
10代20代の県外生活ではなかなか自分の眼に合うメガネに出会えず、視覚機能を測定する横浜や大阪のメガネ店で購入されていました。
左右の視力差と強度の乱視です。
お使いのメガネでも疲れてくると物が二つに見えることがあるそうです。
両眼視機能を測定しプリズム補正で複視を改善しました。
フレーム:パーフェクトナンバー
目の疲れ、首肩のこり、偏頭痛などの相談は10代20代の方からもあります。
若い人ほど調節力が強いため、目の奥の痛みや頭痛を感じやすいと思われます。
近視メガネを掛けてデスクワークをすると目が痛くなる、でもメガネを外すとパソコン画面が見えない・・・こんなお悩みの方が多いです。
そんな悩みにおすすめなのが「デスクワーク用メガネ」です。
両眼視機能を測定した上で調節と輻輳(寄り眼)の緊張を軽減するよう調整し、年齢に関係なく長時間楽に近くを見ることが可能。
完成したデスクワーク用メガネです。
こちらのお客様は一日8時間デスクトップを使用されています。
読書もされるので近々ワイドレンズAタイプで度数調整しています。
フレーム:ジルスチュアート
今回のお客様は昨年5月に初めて来店され、慢性的な頭痛、肩こりにお悩みでした。
遠方の視力は良いのですが、夕方暗くなると遠くが見づらくなるため遠くが見えるメガネを勧められたそうです。
お使いのメガネは乱視のみ緩めに矯正してありました。
もしも当時相談されていたら対応は異なっていたと思います。
夕方の運転で見えなくなるから見えるように矯正するのは結果の後追いです。
両眼視機能を測定すると遠方眼位は+2.0の内斜位でした。
当店の調整は遠くをあえて見づらくしました。
言い換えれば近くを見やすく調整しました。
ここがポイントです
遠くが見づらい=近くが見やすい
一年が経過しその後の様子をお聞きすると、とても調子が良く頭痛、肩こりが驚くほどなくなったそうです。
今回の測定では0.9に矯正していた視力が1.0になり、眼位も+0の正位に改善していました。
前回は使用中のメガネを再利用してレンズのみ交換でしたが今回はH-fusionのフレームで新調いただきました。
初来店された40代のお客様は、5年間で見づらいメガネが4本も増えてしまったそうです。
4本の内訳は常用メガネ2本(手前ブラウンと中央)デスクワーク用2本(右ケースとブラック)
見づらさの原因を探し、当店で調整したものと比較していただきました。
測定結果はどのメガネも遠視矯正不足。
特に常用2本のうち、後に作ったメガネの方が見づらい皮肉な結果に。
(当店で測定したデスクワーク用度数)
右S+1.50 C+0.50 Ax115 Add1.50
左S+1.25 C+0.25 Ax15 Add1.50
まだ使用できるフレームはレンズを交換して再利用することにしました。
今日は目に関係する雑学のお話し。
目が点になる
意味は《漫画で目を点のように描いて驚きの表情をあらわすことから》びっくりする。驚く。
大きさが変化するのは瞳孔(どうこう)だと思われます。
瞳孔は通常正円で、大きさは瞳孔括約筋と瞳孔拡大筋の緊張のバランスにより光線の刺激、近見運動その他の影響によって左右され、成人の瞳孔径は通常の室内光で3~4㎜(暗所で8㎜、明所で2㎜)
睡眠中の瞳孔は覚醒時に比べて小さく睡眠縮瞳(すいみんしゅくどう)と言います。
ここからが今日のポイント
著しい疲労、不安、危惧、驚愕、その他の精神感動は
幾分瞳孔を散大させる
実際のところは逆なんですね・・・・
ということで
目が点になるのは《寝ているとき》
コンセプトYという国産ハンドメイドブランドの取り扱いを始めたのは2007年。
一般的に細身のフレームは掛けた時にレンズ面が反ってしまう欠点がありましたが、コンセプトYはレンズ接合部分をフローティング構造にする画期的なデザインでした。
そしてステンレス製のコンセプトYからβチタン素材に進化させたのがY‐CONCEPT。
今回2016年2月にお作りしたY‐CONCEPTを新たなレンズに交換しました。
フレームに多少の使用感はありますが、目立ったダメージはありません。
肌にあたるシリコン製パーツのみ新品と交換しました。
左右の度数差があるため片方の目で見ている状態をモノビジョンといいます。
モノビジョンで平気な方もありますが、多くは不調に悩まれ相談に来店されます。
不調を改善する方法の一つはプリズムで眼位を整え両眼視できるメガネを使用することです。
モノビジョンの不調から解放されたお客様。
「もうこのメガネが手放せません」
調整に来店されるたびに嬉しそうにお話しされます。
万一壊れたら不安なので・・・・と休日の私服用メガネをお作り頂きました。
Z-parts Z-116
レンズは製作範囲外のプリズム度数を特注しています。
NHKの対談番組SWITCHインタビュー達人達
2021年9月4日「川井郁子×大平貴之」
バイオリニスト川井郁子さんのエピソードが印象に残りました。
(上達していく過程で苦しいと思ったことはなかったですか?)
この壁が私にとっては辛かったんですけど・・・
舞台恐怖症になっちゃったんですよ・・・
中学の終わりから高校生にかけて・・・
舞台で弾くことが怖くてたまらなくて・・・
(どういう風に克服されたんですか?)
あるとき気づいたんですよね・・・・目線。
目線は意識と繋がっているわけですよ。
ずっと自分の動いている手だったり弓だったりに行くとどんどん弾いているという作業に意識が行くんですね。
だから緊張から離れられないんですけど・・・
自分が弾いている側じゃなくて・・・・
その音に包まれているひと・・・
という意識になれるのが、音の飛んでゆく方に視線をちょっとやった時に抜けられたんですよ。
音の側に自分がいるんですよ・・・弾く側じゃなくて。
これは目と意識のつながりに気づいて今までの見方を変えることで恐怖症を克服された川井郁子さんのエピソードです。
その裏返しは今は正常であっても、見方が何かのきっかけで悪い方へ変わってしまうと徐々に緊張状態へ・・・
私も視覚機能を学ぶにつれ、現実と意識を切り替えるスイッチが目にあると思えるようになり、視力のみで調整されるメガネではスイッチの切り替えが上手くいかなくなる人がいることを知りました。
もし不調を訴えてもメガネ矯正度数に問題はないという判断をされ、病院や眼鏡店をいくつも廻ることになります。
こんな視力以外の問題を見つけてもらえない方を「メガネ難民」と呼ぶそうです。
当店も相談できる受け皿のひとつになれればと思います。
写真はピアノの譜面に度数調整したメガネ
シークレットレメディ S-025 Elaine
子どもは本に夢中になると無意識に近づけて読んでいます。
このとき過度な調節と寄り眼になり負担が増します。
一般的な対処法は「距離を離して読む」ですがもう一つは「近距離の両眼視機能を考慮し調整されたメガネを用いる」です。
このメガネはレンズの屈折力を利用し目の負担が少なくなるよう調整します。
ストレスが少ないので内容に集中しやすくなり学習時にもおすすめしています。
このメガネの度数調整を行っているのは全国的にはまだ一部の眼科さんとメガネ店です。
本が大好きな女の子のメガネをお作りしました。
フレームはアニエスb. アンファン
遠視系の眼は調節が介入するのでオートレフでも信頼性に欠け、中には近視の数値が測定されてしまうこともあります。
近視メガネを使用されていて、測定すると実は遠視だったというケースにも度々遭遇します。
遠視でも近視でも簡単スピーディーな自動測定機のデータのみに頼ると見誤ります。
今回のお客様も以前は遠視弱矯正の遠近両用メガネを使用されていました。
5年前に新規来店され、今では視力も問題なく身体の調子も良いそうです。
今回新調していただいたフレームはY2。
1枚のβチタンシートから作られていて1.5グラムの軽さです。
レンズの全周はフロロカーボン製のテグスで覆われ、万一衝撃が加わってもレンズに欠けが生じないように設計されています。
遠近両用の偏光サングラスが完成しました。
レンズ HOYAシンクロFL1.6ポラテックNG
フレーム スペックエスパス ES-5411
これから太陽の高さが徐々に低くなり、ドライブ時の視界に入りやすくなります。
40代以降は屋外での活動に遠近両用サングラスが重宝します。
車のフロントガラスのわずらわしい反射をカットし、視界をクリアに見せる機能レンズを偏光レンズ、光量によりレンズの濃さが変化する機能レンズを調光レンズと呼びます。
当店ではお子さんが初めてのメガネをご購入されるとき、ご家族におすすめしていることがあります。
お父さんお母さんの視力測定を行い、お子さんと同条件に調整したメガネの見え方体験です。
「お子さんがどれだけ目を酷使しているのかを知る」ことで今後正しい目の使い方を指導していただけると思います。
例えば
〇裸眼で見る、メガネを掛けて見るときの負担の違いは?
〇メガネを掛けたまま対象物を近づけて見るとどうなる?
〇メガネの度数合わせの差によって見え方や目の辛さは変わる?
〇メガネの度数の差で勉強の集中力も変わる?
中学2年生の初メガネをお作りしました。
お母さんに見え方体験してもらいましたが、お母さん自身が目を酷使されていることが判明。
測定して良かった!そうです。
ご家族の測定と体験に要する時間は30分程度です。
10年前にレーシック手術してからずっと見え方でお悩みでした。
眼科さんに相談しても特に異常は見当たらないとのこと。
お知り合いから当店のことを紹介され来店されました。
最近まで野球を続けていたそうですがミスすることも多くなり現在は活動中止。
仕事では本を読んでも文字が頭に入ってこなくなり、これも大きな悩みだそうです。
遠くが見づらいと左右共にS-0.50のワンデーコンタクトを使用。
それでも見えているのかわからない感覚だそうです。
オートレフ値
右S-0.75 C-0.25 Ax96
左S-0.75 C-0.25 Ax75
両眼視機能を測定すると近くにピントを合わせる調節力が想定より弱く、コンタクトを装用すると余計デスクワークが辛くなります。
野球も0.8程度見えれば十分で、遠くが良く見えればミスが減る訳ではありません。
遠くを良く見えるように視力矯正するのではなく、目を緊張させないように度数調整を行いました。
その結果、楽に広く見る感覚が戻り、実際にキャッチボールすると力みが減り、腕の振りや球離れがスムーズになりました。
読書に対しても苦痛でなくなり、文字を楽に追えて内容が頭に入ってくると不思議なご様子でした。
ラグジュアリーで軽くストレスの少ないメガネのご紹介です。
ラインアート Aria XL1669 ブルー
弾力のあるエクセレンスチタンのテンプルが適度な力で顔を包み込んでくれます。
色使いも上品でこのモデルも上リム=ブルー、下リム=グリーンになっています。
キッチンや手元作業など室内での生活に適したHOYA望ルームでお作りしました。
40代後半まで裸眼生活をされていたお客様は隠れ遠視でした。
隠れ遠視は視力検査でも見落とされやすいので「原因がはっきりわからないけれど何となく体調が悪い」といった不定愁訴の方が多いです。
2015年7月(裸眼で生活)
右S+0.75 C-0.25 Ax118
左S+0.00 C-0.25 Ax93
右目は遠視、左目はほぼ正視なので左の方が良い目に思えますがこれが隠れ遠視です。
右目は遠くを見るのに多用⇒視力変化は少ない
左目は近くを見るのに多用⇒遠視⇒正視⇒近視へと変化
左目の調節機能はとても頑張っていて、負担を減らせば本来の遠視に戻るのではないか。
このように推測し度数調整しました。
2021年9月(6年間メガネ使用)
右S+1.00 C-0.50 Ax95
左S+0.75 C-1.00 Ax85
遠くも近くも両眼視のバランスが良くなり、左右差が少なくなりました。
視力測定とレンズ度数調整は当店に依頼ということでレイバンをお持ち込み。
オリジナルはレンズ上下幅が43㎜もあったので、38㎜まで狭めスッキリしたデザインにしました。
今回はメガネ調整を行った後、4年半追跡した近視と乱視の変化です。
(すべて同一機器のオートレフ値です)
2017年2月
右S-2.75 C-0.50 AX102
左S-3.00 C-0.50 Ax90
メガネをお作りしてから半年後のデータ
2017年10月
右S-2.25 C-0.75 AX101
左S-2.50 C-0.75 AX93
2021年9月の測定データ
右S-1.50 C-1.25 AX97
左S-2.00 C-1.00 AX98
※ 近視乱視をトータルした度数は徐々に軽くなっています。
近視が軽くなるにつれて今回調整した遠近両用レンズで近くも楽に見えるようになりました。
お選び頂いたフレームは色彩豊かな国産ブランドのファルベンです。
テンプルにはイタリアのマツケリ社に特注した柄を使用し、リムは熟練職人による手塗りで仕上げています。
大学生のお客様にH-fusionのボストン型フレームHF-136でお作りいただきました。
強度近視で度数はS-9.50ですがレンズの厚みはフレーム内に収まりました。
強度近視は緑内障や網膜剥離などのリスクが高くなるので、おかしいなと思ったら速やかに眼科を受診して下さいね。
このZ-partsのメガネはご家族からお父さんへのプレゼントです。
娘さんお二人とも当店のメガネをご使用になり、どちらも不調が改善し現在はとても快適とのこと。
裸眼でお仕事されるお父さんの眼を心配され、眼が楽になるメガネを作ってほしいとのリクエスト。
測定するとご家族の予想どおり、右は遠視、左は近視の不同視眼でした。
不同視眼を普通に視力矯正すると見え方のクレームになりやすく、一般的には一方の目だけ視力矯正、もう一方はかなり弱矯正され両眼視は考慮されません。
当店では不同視眼でも両眼視にこだわって調整します。
今回両眼視可能だったのでお仕事に快適な中近両用レンズでお作りしました。
ご新規のお客様のメガネ度数は最高視力より4段階強い度数でした。
近視は網膜より手前に焦点がずれてぼやけて見えています。
近視レンズで網膜上に焦点を移動させるとピントが合い最高視力に達します。
それ以上度数を上げると今度は網膜より後ろに焦点が離れていきます。
するとまたぼやけはじめ、さらに調節という筋肉の緊張が始まります。
お使いの遠近両用メガネの上部度数が強すぎるために、かろうじて度数がゆるい中間部分よりも下だけ使って生活されていました。
遠近両用なのに手元の距離にピントは合っていません。
今回は家庭での生活に適した中近両用メガネをお作りしました。
手元が格段に良く見えるようになりました。
このフレームは隙間がほとんど無いデザインとなっています。
まぶしさ対策として斜位補正をした度付きサングラスをお作りしました。
まぶしさを訴えられる方の多くは自分の眼が光に弱いからと思われています。
実際、欧米人の眼は有色人種と比べ光に弱い傾向にあります。
ただ少なからずまぶしさの原因は慢性的な疲れ目の場合もあります。
徹夜明けの太陽がまぶしく感じられるのと同じです。
そうであればサングラスは対処療法にしかなりません。
慢性的な疲れ目は遠視の未矯正、近視の過矯正、斜位の未補正などが原因です。
自分に合ったメガネを使用することがまぶしさを和らげる解決方法となります。
お持ち込みレイバンのレンズ交換をお受けしました。
ボシュロムレイバン以降のモデルには詳しくなく、レイバン=ガラスレンズのイメージが強いのですが、このモデルはプラスティックのようです。
TALEXのバリエーションの中でもコントラストを高めるカラーを選択。
イカ狙いのエギングを始められたようで「偏光レンズはTALEXがいいよ!」との釣り仲間からのアドバイスのようです。
アクションコパーか悩まれましたがラスターオレンジに決まりました。
裏面の反射を抑える両面マルチコートを選択。
ラスターオレンジのスペックです。
適する天候:曇天
雑光カット率:95%
可視光線透過率:32%
当店でメガネを作るのは初めてのお客様。
フレームはラインアートで有名なシャルマン製アクアリバティ
1万円台の価格ながらβチタン製でデザイン、品質に優れています。
レンズは単焦点HOYA HL1.60
ご使用中のメガネ度数と比べ、近視度数で右3段階、左4段階緩めに設定、補正されていなかった乱視を補正、プリズムによる眼位補正して調整してあります。
以前より緩めに調整したメガネで視力を確認すると両眼で1.0まで見えました。
慣れて来ればもっと近視度数を緩めても良さそうです。
当店でメガネをお作りした近視のお客様の多くは、少しづつ近視度数が軽くなっています。
ここの所、遠視系で弱矯正のお客様が続いています。
お持ち込みの999.9をデスクワークメガネに仕上げました。
40代~50代は手元の調節力の低下を感じはじめる頃です。
網膜よりも後ろにピントがずれている遠視は、水晶体を使い視力補正ができます。
でも常に調節筋を緊張させているので疲れやすい目といえます。
また遠視眼で慢性的に調節を続けていると、遠視が消えたように測定されたり、逆に近視の数値が表れたりします。
遠視の方でも両眼視機能を測定すればある程度正確な数値がわかります。
POLICE×EXITモデルでお作りいただきました。
POLICE x EXIT CAPSULE COLLECTION-Long - YouTube
手元が広く見えるので特に遠視系の方に好評なHOYA中近両用MZタイプ
当店でメガネを作っていただいたのが2年前。
それまでは遠視弱矯正の遠近両用メガネをご使用されていました。
遠視をしっかり矯正してから近くを見るにもストレスを感じなくなったそうです。
メガネの見え方が快適なので度付き偏光サングラスもオーダー頂きました。
フレームはZeque TITICACA
レンズはTALEXトゥルービュー6カーブ指定
TITICACAのデザインは6カーブなので、レンズカーブも同じに合わせてお作りしました。
お使いのメガネにはプリズム処方してあり、同度数でも通常カーブと6カーブでは見え方に差が出ます。
その差を少なくするためプリズム量を調整して仕上げています。
50代半ばのお客様のメガネが完成です。
フレームはRIDOL R-115
3年前はじめてご相談に来店され、デスクワーク用として近々レンズの度数調整させていただきました。
今までのメガネは上下3プリズム、水平方向に3プリズムの未補正があり、それが見づらさの一因でした。
レンズ交換後は緑内障の影響がある目も調子が良くなり、近々メガネでも室内程度なら問題なく歩けるようになったそうです。
今回はさらに行動範囲を広げても大丈夫な中近両用レンズで作成しました。
左右ともにー9.00オーバーの近視レンズですが、見た目もスッキリ仕上がったと思います。
本日も初来店のお客様でメガネが合っているかチェックしたいとのご要望です。
3カ月前から右肩が上がらなくなり着替えにも苦労されているそうです。
今までも肩が上がらなくなったり、手がしびれている方を何人も測定してきました。
当店ではレンズの特性を利用して目のストレッチを行いながら視力測定を進めていきます。
オートレフの値は近視性乱視でしたが、測定を進めていくにつれ徐々に遠視の疑いが・・・。
当店の測定結果はご使用メガネとは全く異なる混合性乱視(ミックス)でした。
写真は来店時の右肩右腕の上がる限界点です。
最近もカイロの施術をしてもらわれたそう。
ご相談に来店された40代女性は、どこでメガネを作っても何度作り変えても見え方がしっくりこない、いわゆる「メガネ難民」でした。
挙句には高額なハイスペックレンズを勧められる始末⇒結果は同じ
~当店の考えるレンズ選びのポイント~
単焦点レンズに限って言えば、非球面レンズはレンズカーブを浅くして厚みを薄くする効果がありますが、処方度数に問題がなければ球面設計でも非球面設計でも見え方に大きな差はないと考えています。
各レンズメーカーがこぞってPRする高額なインディビジュアルレンズよりも球面レンズの方がしっくりくる場合もあります。
遠近や中近などの累進レンズに関してはグレードが上がるにつれ、より慣れやすく見やすくなる傾向があります。
目も楽になり納得の見え方となったので、次にお母様の測定をご依頼いただきました。
完成したメガネ
フレーム:AKITTO tap
レンズ:HOYA 望ルーム1.60MZ18㎜
レンズカラー:トゥルーパープル15G
ご新規のお客様です。(2Wコンタクト併用)
気になる項目 ドライアイ、頭痛、肩こり、読書が苦手
他店で購入されたメガネ度数
右S-3.75(矯正視力1.0)
左S-3.75(矯正視力1.0)
レンズ中心も瞳の位置で合っていて一見問題なさそう。
《当店での測定から導かれた見方のタイプ》
目線を素早く一致させる頑張りタイプで、上下に目線のズレがあるものの、目標を追う追従運動、寄り眼の輻輳運動もあきらめない集中型。
今回のメガネは左右の度数を1段階弱めにし(矯正視力0.8)、プリズム補正で視線をコントロールしやすくしました。
新しいメガネの見え方のご感想です。
「力が抜けて楽」「視界が広い」
「本が読めるようになった」
「どれだけ力んで見ていたのか体感できた」
度数の差はわずか1段階ですがプリズムメガネの効果だと思います。
現在の矯正視力は0.8程度でも、視線合わせなどの緊張が緩んでくると視力UPも期待できます。
8月になりました。今月のお休みは毎週木曜のほか14日15日のお盆、25日(水)となります。
コンタクトからメガネにして8カ月が経過したお客様の現在の様子をお聞きしました。
以前はコンタクトが中心の生活をされていて、自宅でコンタクトを外したときのメガネが欲しいとの来店動機でした。
2Wコンタクト装用時の両眼視機能測定結果は遠見眼位+12、近見眼位+3の内斜。
測定時は力んで視標を見てしまうのか値が高めに出ます。
これは集中型の見方をされている表れでもあります。
現状緊張した目の使い方をされていること、プリズムで緊張を抑える効果が期待できることを説明させていただき、一先ずプリズムメガネを使って頂くことに。
現状の最高視力0.9 右S-6.75、左S-6.75
2か月後⇒視力1.0 右S-6.50 左S-6.25
近視度数も軽くなり視力も改善しました。
コンタクトと比べメガネの利点があるとすれば、両眼視機能を整えるプリズム補正ができることです。
コンタクトレンズにプリズムを入れることはできません。
最近は調子が良いのでコンタクトは使わずメガネだけの生活をされています。
もう一本同じ度数のメガネが欲しいとのことで、オリバーゴールドスミスの一山フレームをご持参されました。
もしこれ掛けたい!と思うフレームがあれば、測定とレンズのみ当店でも問題ありません。
軽い遠視の方は指摘されてはじめて自分が遠視だと気づくケースが多いです。
遠視眼の解説を見ると、「調節力があれば遠方視力は良い。さらに調節力があれば近方視力も良い。」とあります。
この調節とは自律神経による筋肉運動が関係していて、頑張れば当然疲れたり交感神経、副交感神経のバランスも崩れます。
当店は、メガネでこの調節力を軽くし、目や身体にかかる負担を楽にしようという考えです。
単にレンズ度数の強弱の矯正だけでなく、調節力と両眼視機能の関係性も考慮して度数調整します。
先週、裸眼で調節を頑張ってきた遠視のお客様数名にこのメガネをお作りしました。
視力は良いのに疲れる。そんなお悩みの原因は案外遠視なのかも知れません。
グルーバーLot.1080 、HOYAサンテックミスティブルーで度なし調光サングラスをお作りしました。
このレンズは室内ではクリア⇒屋外ではブルーに変化します。
Lot.1080には鏡面のようなフラットレンズを採用し、それがデザイン的魅力でもあります。
今回お客様のご希望通りに制作すると球面設計で5カーブ、非球面設計で3カーブとなり、レンズの丸みでデザインが台無しになります。
ベストな仕上げにするためメーカーさんに事情を説明。
カーブが最もフラットに近い非球面レンズで制作をお願いしました。
そして届いたレンズのカーブを測定してみると何と驚きの0.3カーブ。
無理を聞いていただいたのかそれとも偶然か。
どちらにしてもオリジナルのデザインを崩さない仕上がりとなりました。
カラーの濃さは紫外線量で変化します。
弱 薄い ⇒ 強 濃い
偏光レンズのタレックスから期間限定で発売されているイーズブルーで度付きサングラスをお作りしました。
フレームはお持ち込みされたフォーナインズ NP-401
当店ではレンズ度数とフレームとの相性を確認させていただき、問題なければ他店で購入されたフレームを使用してレンズのみの交換もお受けしています。
イーズブルーのスペックは雑光カット率99%、可視光線透過率30%で反射をほぼカットしつつ暗くなり過ぎません。
レンズカラーのトレンドは以前よりも薄目のカラーにシフトしています。
このイーズブルーはクールで爽快なイメージ。
限定カラーのためレンズ材料のストックが無くなり次第販売終了となります。
今後の注文数次第では8月末には無くなる可能性もあるようです。
ご希望の方はお早めに。
ふたつの目線を目標に合わせることに疲れ、近くをモノビジョン(片眼視)で見ている人が増えています。
スマホ、ゲームなど目標が近いほど目は頑張る ⇒ ストレスの回避行動として目線を揃えることを諦める ⇒ モノビジョンになる
今回ご相談いただいたケースではモノビジョンで一日7時間ノートパソコンを見ていた結果、自律神経による不調、片方は近視で片方は遠視の視力差が生じていました。
解決方法として楽に両眼視できる仕組みのメガネをお作りしました。
今まで同様のケースが多くありますが一か月ほど使用していただくと概ね皆さん良好です。
遠視の方からよく聞くのは「子供の頃から目は良くて視力2.0だった」「目には自信があった」という言葉。
一般的にメガネを必要とされるのは近視の方か、遠くは見えるけれど年齢的に近くが見づらくなった方。
当店は一般的なメガネ店と比べ視力の良い遠視系のお客様の比率が高い方だと思われます。
理由のひとつは異なる業種からのご紹介が多いから。
遠視や眼位変化で起こる体調不良は病院で検査しても異常が見つかりません。
結局多くの方が鍼灸や整体に通われています。
その鍼灸整体やカイロの先生方からもご紹介頂きメガネを調整していてます。
ご紹介いただく先生方はメガネで身体が緩むことをご存じです。
一見何のつながりもないような目と鍼灸整体のお話でした。
ミラクル3Dアイという本をご紹介します。
両眼視機能を使えるようになると不思議な絵が見えるという面白い本です。
私自身、斜位があり通常のメガネでは両眼視機能をうまく使えません。
現在当店が行う度数調整の方法を習得するまでは一般的なプリズムなしのメガネを掛けていました。
慢性的に目の奥が痛くなったり本を読むのも苦手だったのです。
写真のテスト枠には私がこの本の不思議な絵を見ることを可能にするプリズムが処方してあります。
メガネを掛け楽に絵が浮き上がって見える体験をすると裸眼でも見えるようになりました。
脳に気づかせることが大切で、一度その回路ができると見えるタイミングを逃さないようになります。
一度自転車に乗れるようになる前と後との絶対的な違いのようなものです。
自転車に乗れるようになるには補助輪を付けて練習しますね。
両眼視の見え方の違いに気づいていない人には補助輪的メガネが有効です。
それがプリズムメガネです。
一年前、テレビ番組で当店のメガネ作りを知り島根県から来店されたお客様。
当時は複視でお困りでした。
複視は二つの目線がずれることで起こり、左右、上下、斜め方向などに2つに見えます。
両眼視機能測定をしてプリズムレンズで矯正します。
久々にお会いするとメガネで複視が矯正され両眼視機能も改善していました。
このメガネ無しでは生活できないとのこと。
今回は唯一メガネを外さなくてはならない入浴施設で使用できるメガネをご希望です。
フレームの素材がチタンでもネジやワッシャーは錆びます。
アセテートやセルロイド素材はお風呂だと油分が抜けて白化します。
水の影響を受けづらく錆びないメガネでなくてはいけません。
検討した末、リーズナブルな既製品のお風呂用メガネ(当店価格3,850円)のフレームを使用することに。
ただしレンズはお風呂で使用すると通常より耐用年数は短くなります。
コロナ自粛によって一段とスマホやタブレットを見る機会が増えていますね。
テレビの健康番組などでも20㎝以内の超近方視は内斜視のリスクがあるといわれています。
ネットに元アイドルの内斜視で苦闘された記事があったのでご紹介します。
日刊ゲンダイヘルスケアへリンク
(内容を要約)
高校生のとき突然斜視の症状が出て、勝手に目に力が入る状態で目が寄り景色も少し二重に見えた。
そのころは睡眠をきちんととればだいたい良くなっていた。
テレビやスマホや映画をなるべく見ないように心がけていると症状もでなくなった。
上京してアイドルの仕事をするようになると再び症状が出始め寝ても改善しなくなった。
立ち位置や距離感がわからずメンバーとぶつかってしまうことも。
病院を何ヵ所も回るが原因はわからないまま、その後は倦怠感、頭痛、立ち眩みにも悩まされる。
ファンの眼科情報から内斜視の手術(外側から筋肉を引っ張って黒目を真ん中で留める)を受けることに。
このころにはひどいと左目の黒目が見えなくなるくらい内側へ寄ってきていた。
術後はひとつに見えるようになったものの1年半後には再び症状が現れ再手術を受けることに。
今度は目の内外両側の調整が必要で手術は90分くらいかかった。
それからは症状はほとんどない。
(以上)
内斜視は開散力より輻輳力に原因がある場合が多く内直筋の緊張が影響すると考えられます。
私見ですが、内直筋の緊張を抑えるデスクワーク用プリズムメガネを使っていたら結果は違っていた思います。
両眼視機能についての知識を日々アップデートしているのでメガネで改善へのアプローチができるかも知れません。
気になる方はご相談下さい。
病院からはメガネで視力矯正が難しいといわれた学生さんの相談をお受けしました。
眼そのものに異常は見当たらず、何年も経過観察は続いているもののお手上げとのこと。
測定すると遠視で矯正視力は0.3程度、遠見眼位と近見眼位はそれぞれ内斜位と外斜位で一般的な遠視眼の両眼視機能の動きとは異なる目の使い方です。
このような場合、当店では先ず両眼視機能の根本となる心と身体感覚の一致をめざします。
手元30cmに合わせた勉強用メガネをテストすると本が読みやすいとの反応がありました。
同時に遠見内斜量の軽減効果も期待できます。
第一歩は近くを見る過剰なストレスを減らし調節と輻輳の感覚を掴むこと、並行してトレーニングをご提案させていただきました。
小中学生のご相談が増えてきました。
写真は中学生の新しいメガネ(0.8まで矯正)
今までのメガネでは0.3までしか見えなくなったのでもう使い道がないと思われがちですが、小中学生の近視メガネが合わなくなったりすぐに度数が進むそんなときは
前のメガネは勉強用として使って下さい。
(読書もしくはスマホやゲーム用)
新しいメガネは遠くは見えますが近くを見るには近視度数の弱い前のメガネの方が楽です。
当店で新規に勉強用メガネをお作りするときは近方両眼視機能(調節力や輻輳開散力など)を測定し度数を調整します。
ひとつのメガネで遠くも近くにも楽に見える訳ではないので目的に合ったメガネを使い分けるのが理想です。
今朝の町内奉仕作業にてご近所さんと立ち話中に最近遠くがぼやけるとのご相談。
40代後半なので近くにピントが合わないのはいわゆる老眼ということなのですが、今まで見えていたのに遠くがぼやける近視になるのは病的原因を除けばデスクワークに原因があると思われます。
お店で測定することになりオートレフ値は
右 S-0.75 C-0.75 Ax92
左 S-0.50 C-0.75 Ax15
両眼視機能を測定すると何処か目の使い方とデータとが一致しないので、試しに雲霧という調節を緩めた後、視力表を見てもらうと裸眼視力が0.6→1.0に改善。
毎日6時間以上のデスクワークでPCへのピント合わせから元に戻りづらくなったと推測。
長時間近くにピントを合わせたまま遠くを見ると、老眼鏡をかけて遠くを見たのと似た見え方になりぼやけます。
これを近視や乱視になった、進行したと勘違いしていまうケースが多く見受けられます。
今回のように早期に緊張を緩めると一時的な視力低下は元に戻ることが多いですが、見た目のデータを信用して近視や乱視を矯正してしまうと負の連鎖を生みさらに近視を進行させてしまいます。
今回調節など両眼視機能を助けるデスクワーク用のメガネをおすすめしました。
本日のご来店は智頭町のタルマーリー渡邉さんご夫妻。
最近まで新刊の執筆のためパソコン作業が増えていたそうで目も身体もお疲れでした。
当店の実践している緊張を和らげるメガネの仕組みを説明して、目と身体の緩む感覚と身体の動きの変化も体験していただきました。
新しいメガネが出来上がるまで楽しみにお待ち下さいね。
ご主人渡邉格さんの本(Amazonにリンク)
田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし
来月には新刊が出版されるそうですよ。
10秒だけ息を止めて記念写真
当店のメガネにご興味をお持ちでご夫婦で新調いただきました。
今日は完成したメガネのお渡し。
収穫されたばかりの無農薬有機栽培のにんじんをお土産にいただきました!
お二人とも30代前半とお若いのですが自分たちの着る洋服も仕立てられる作家さん。
衣、食にもしっかり基準をお持ちのようです。
ご主人の使用中メガネは1.0以上に完全矯正されていて近くの作業にはつらい度数でした。
集中を強いられて見える範囲が狭く、目標を追う眼球運動もロックされたようです。
今回は手元作業が楽になるよう度数を緩め、寄り目を助けるプリズムも入れてあります。
動く目標を目で追うテストでは、以前のメガネだと目の動きはガクガクで顔も動いてしまいましたが、新しいメガネでは顔を動かすことなく広く素早く目標を追えるようになりました。
お選びいただいたメガネ:YUICHI TOYAMA U-074
早速にんじんを洗うと色あざやかに。
そのままマヨネースをつけて丸かじりしました。
両眼視機能を知るには自分の目で試してみるのがベスト。
幸運にも?私には大きな斜位があり本を読みたくてもすぐに疲れ長続きしませんでした。
現在行っている楽に見える調整方を知らなかった頃は、良いメガネ=ピントのずれをレンズで補正し正確にレンズ中心を目の位置に合わせることだと信じて疑いませんでした。
目の測定機器は経験が浅い人でも扱い易いよう進化しているものの、今でも日本中ほとんどのメガネ度数決定方は昭和から変わりません。
昭和のセオリー(笑)で作っていた30代当時の度数(矯正視力1.0)右目S-5.00 左目S-5.75
40代からプリズムメガネを使うようになり徐々に近視が改善してきました
(写真上)
2020年5月 中近メガネ(矯正視力0.8)
使い始めて一年弱で視力1.0に改善しました。
それと同時に近くが見づらくなり利目に違和感を感じたのでさらに0.8にレンズ度数を弱めました。(写真下)
装用して一日経過し、目の違和感が和らいできました。
現在の視力は30代当時よりも右目で5段階、左目で4段階の近視改善しています。
輻輳調節と近視改善との関係性の研究は未だ手付かずでエビデンスがありません。
今後の研究が進展することを願います。
昨年当店が取材を受けたテレビ番組を見て松江市から初来店いただきました。
全国でも評判のメガネ店情報にお詳しく
2013年 千葉県の予約制某有名店で作成
2018年 私の師である大阪の視覚情報センターで作成
どちらのお店も両眼視機能を測定し楽に見えるメガネで有名です。
今までのメガネ度数を保管されていたので、 当店での測定結果と50代前半からの履歴を比較すると近視が改善していました。
これも楽に見えるメガネの恩恵だと思います。
今回は室内で快適な中近両用のメガネをお作りしました。
確実な度数調整方法に昔ながらの検影法があります。
検影器から光をあててその影の動きや角度から視力矯正に必要なレンズ度数を知ることができます。
例えば近視矯正が強すぎないか、読書に必要な度数が弱すぎないか、乱視などもある程度正確に把握できます。
写真は検影法で使う練習用の模擬眼ですが付属の固定台が見当たらなくなっていました。
代用品を探していましたが先日100均のお店で見つけました。
昨日は松江からご予約で来店いただきました。
弟さんは遠視のメガネ、小学校6年のお姉さんは本を読む距離がとても近いとのご相談。
お姉さんは裸眼生活(視力 右1.0 左1.0)
オートレフ値(自動測定機)
右 S-1.00 C-0.25 軸68°
左 S-0.50 C-0.25 軸156°
数値は弱度の近視と乱視。この数値が本当なら裸眼の視力1.0は見えないはずです。
両眼視機能測定(米国式21項目)を行い凸レンズなどを用いてピント調節の変化を調べます。
遠方矯正値 右1.0 左1.0
右 S+0.50
左 S+1.00
遠視であることがわかりました。
ご相談いただいたように本に近いほど強い調節と寄り目を強いられるはずです。
なのになぜ本を近づけて読むのでしょうか?
実は、近点にピントを合わせるために強く輻輳(寄り目)させるという方法があります。
そのため近い距離で一文字に集中して読む癖が身についたと推測できます。
それを確かめるためメガネ度数を調整して読んでもらいます。
矯正メガネで読書するとページ全体を意識でき、力まず内容を早く理解しやすくなるとの感想でした。
もしもお母様が娘の本を読む姿勢に疑問を持たなければ、ご本人も遠視であることを気付かぬまま成長していたに違いありません。
このように測定した結果から見方の癖を推測してメガネの度数合わせをしています。
「1.0見えていればOK」のメガネとの違いを知っていただけたら嬉しいです。
最近ネットで「若者のリモート老眼」なるワードを目にするようになりました。
「若者」と「老眼」と「リモート」という単語を強調したいのだと思いますが、若者の目がリモートワークで老化してしまうような印象を与えるネーミングは誤解を生みます。
そこでリモートワークが増えた今、目に何が起きているのかお伝えしたいと思います。
テレビのインタビューで裸眼視力1.5がリモートワークで1.2に低下したと話す女性がいました。
裸眼の視力が1.0以上ある人はデスクワークには不向きな目です。
同様に遠くを1.0以上に矯正された近視メガネ、遠くを1.0以上に弱めに矯正された遠視メガネもデスクワークには不向きです。
このようなメガネで長時間近方を見続けると近視や乱視を進めるリスクが高くなります。
パソコン画面への長時間のピント合わせが毛様体筋(調節筋)の緊張を生み、調節力が一時的に衰えます。
思うようにピントが合わなくなるのがこの「リモート老眼」なるものです。
問題を解決する方法としてデスクワーク用のメガネがあります。
それは近くを見るときの調節力、輻輳開散力など両眼視機能を考慮して調整します。
ドライブ用のメガネと近くのPC作業用のメガネでは目の使い方が全く違うので、目的に合ったメガネの使い分けを提案しています。
1月21日松江西高校を訪問し、野球部の生徒にスポーツビジョントレーニングを行いました。
両眼視機能をチェックしてみると、抑制がかかり片眼でしか見てない生徒や、集中力が途切れやすくミスしやすい生徒もいます。
ミスを減らす方法や打席で軸がぶれず安定して立つ方法など目の使い方をアドバイス。
視力が良くてもパフォーマンスが発揮できることとは必ずしも一致しないことをいろいろな器具を用いて体験。
見方の変化でボールが投げやすくなったり、感覚がズレてしまうことに驚いていました。
今後は目のことも意識して練習に取り組んでくれるようです。
プラスティックレンズは毎日の屋外作業で使用するとキズやコート剥げなどで寿命が短くなりますが、その中で健闘しているのがHOYAのフェニックス素材です。
当店ではハードな環境でお仕事されている方々に長持ちすると喜んでいただいてます。
今回も40代のお客様にAYUMIxハイルックスフェニックスで仕上げました。
当店の測定方法を初体験されたお客様、結果は今のメガネが目に合っていませんでした。
一番の問題は過矯正状態で長年使用されてきたこと。
本来遠方を見るときは必要としない調節などの負担を強いられている状態です。
そのため40代前半にしては手元はメガネを外さないと見えません。
今回は近視度数をゆるめてお作りしました。
もう一つの問題は近くを見るときに両眼の視線を一致することが難しいことです。
これはプリズムレンズで解決できました。
16日から大学入試共通テストが始まりますね。
受験生のご相談をお受けしました。
文章読解の際、瞬きすると行を見失ってしまうことがあるそうです。
そのため指で押さえながら読み進めることに。
偶然、お母様が当店のHPを見て、自分の子も改善するのではないかと来店されました。
裸眼で右1.0、左1.0なので視力には問題なし。
眼球運動は追従性、跳躍性眼球運動とも問題ないように見えますが、文章を読むスピードがゆっくりで、特に縦書きの文章が苦手。
両眼視機能測定の数値は集中型。
その対策に度数を調整して装用テストを行いました。
今まで一行ずつ見ていて周りが見えていなかったことに気づき、メガネを掛けると行の周辺にまで意識が広がり、読みたい行を目で追えるように改善しました。
メガネの完成は試験3日前になりますが、お役に立てれば嬉しいです。
おめでとうございます。2021年初投稿です。
営業初日の様子をご紹介したいと思います。
こんな感じで日々ご相談にお応えしています。
(1月4日 初営業日)
娘さんからのご紹介で初来店された70代男性。
ご相談内容:今のメガネが使いにくい
遠近両用を続けて2本購入(見づらいため)1本は最初から使ってない。
新聞はメガネを外して裸眼でないと見えない(購入当初から)
4年間ご使用遠近両用メガネ(矯正視力0.7)
右 S-3.50 Add2.25
左 S-2.75 C-0.75 Ax180 Add2.25
今回測定した遠方度数(矯正視力0.7)
右 S-2.00
左 S-1.75 C-1.00 Ax90
乱視の軸方向も間逆?メガネを作った後で白内障の手術しました?と疑うほどメガネ度数と差がありました。
レンズの中心より少し上、遠方を見る場所は過矯正で目への負担が大きいため、メガネの真ん中より下の度数の弱い場所(本来なら中間エリア)で遠くを見られていたようです。
今年最終のお客様は岡山からのご夫婦でした。
奥様に調整した度数で本を読んでいただくと、苦労されていた読書が楽にできることに驚かれました。
見方を変えてあげると脳の負担が減り、文字を受け入れやすくなります。
コロナに翻弄された一年でしたが、2021年は一日も早く普通の生活に戻りたいものです。
新年は1月4日9時より営業させていただきます。
それでは皆様良い年をお迎え下さい。
今回の事例は28歳のお客様。
視力1.2からここ2~3年で徐々に近視になったとのご相談。
20代になると視力は安定してきますが、それでも近視や乱視が進行するのは(病的な事例を除いて)生活環境の影響がほとんど。
お聞きするとやはり寝る前に数時間スマホを見る習慣が。
凸レンズなどを用いて目のストレッチを行うと、その場で裸眼での遠見視力がわずかながら回復。
今回は目の負担を軽減する目的で、スマホ使用に快適な近方専用メガネをご提案しました。
早いもので明日から12月。
コロナ対策のためなるべく予約を中心に営業しています。
週末はご予約が埋まって来つつありますのでお問い合わせ下さい。
メガネをお作りしたアフターフォローに一ヶ月後チェックをさせていただいていて、こんなに大きな梨をいただきました。
あたごという品種で12月がシーズンのようです。
さて、この梨農家さんは摘果作業時の見づらさにお困りでした。
ご使用のメガネは遠近両用タイプで3年前に他店で購入。
遠視の目に対して弱めに矯正され、今回の当店の測定度数より遠方で+1.50D、近方で+2.50D度数を弱く作られていました。
遠視眼の方から多くご相談いただくのですが、その中のほとんどのメガネが弱めに矯正されています。
足りない度数は水晶体の調節や寄り眼などで補正しているので慢性的な眼精疲労が起ります。
今回はメガネをひと月装用いただき、こんなに違うのか!とのご感想をいただきました。
今日は視力矯正だけじゃないメガネの有効活用法です。
片眼で視線を固定して見える範囲を視野といいます。
正常での片眼視野の広さは水平方向170゜、上下方向130゜程度あります。
今回のご相談は上方の視野が狭いため、常にあごを上げていなくては上方が見えないお客様。
家で座ってテレビを見るにも疲れてしまうとお困りでした。
プリズムメガネで対応。
光を偏向する効果があり、1m先で1cm移動する度数が1プリズムです。
5プリズムのメガネを掛けると、2m先のテレビ画面は10センチ下に置いたように見ることができます。
左右の視力差があるお客様のご相談でした。
裸眼視力は右0.2 左1.0、両眼で1.0見えているので普段はメガネなしで生活。
就職活動で左右視力それぞれ0.6以上という条件があるのでメガネが必要になったそうです。
測定してみると遠視が隠れていました。
そして強いストレスが起こりやすい内斜位。
矯正度数は 右S+4.00 左S+1.00
右目は弱視だったのかメガネで矯正してもなかなか視力が上がりません。
何とか就職試験をパスしたいとのことなので、遠視用のメガネとプリズムを使い見方を変えるトレーニングをしました。
ブロックストリングという道具を使って「自分の見方はこうなんだよ」と目の使い方を説明したところ飲み込みも早く、トレーニングの結果はメガネを掛けると右視力もギリギリ0.6まで改善し眼位も内斜位から外斜位に変化しました。
頭痛肩こりがひどく、マッサージ師さんに「18歳にしては身体がバキバキ」といわれたそうですが、眼と首すじ肩にかけて緩んでいく感覚がわかったそうです。
慢性的な疲れ、眩しさ、肩こりの症状があり、緑内障の目薬を使用されている私と同年代のお客様からのご相談。
使用さてれいる近視メガネの矯正視力は1.0
両眼視機能検査をした結果、もう少しゆるめの方が目の負担が軽減するようなので度数を弱めることにしました。
外斜位、上下斜位をプリズム補正してお作りした結果、度数をゆるめても1.0まで見えます。
「度数をゆるめるといわれて心配だったけどよく見えます。そしてすごく楽!」とのご感想でした。
次回はもっとゆるめにしても大丈夫だと思います。
物が二つに見える複視という状態を何とかメガネで解決できないかとのご相談です。
以前使われていたのはフレネル膜プリズムというシートを貼り付けたメガネ。
日常生活にも支障が出る状態のため、病院の診断ではメガネが使えないようなら斜位矯正の手術を考えた方がいいとのこと。
どうもメガネが合わないと感じていたそんな中、『金曜スパイス メガネ特集』で当店の度数合わせの方法を知り、島根県西部より片道3時間の道のりをご来店いただきました。
数ヶ月間プリズムメガネを装用していただき今回は装用効果のチェック。
裸眼での写真は右目は正面、左目は下向きで右目だけで見ています。
メガネを掛けての写真は目線が揃って両目で見ています。
左目が少し開くようになり、眼瞼下垂(がんけんかすい)も改善していました。
ご本人の感想も「メガネを掛けていると楽、今ではメガネが手放せない」
病院でも手術しなくても良いのではないかとの診断をいただいたそうです。
テレビ取材がご縁となりました。
片眼の視力が失われている場合、一般的なメガネ作りのセオリーは、見えている眼だけを測定して視力矯正します。
ところが実際多くの方の視覚機能を測定していると、片眼視力しか残っていなくても身体は両方の眼で見ているように反応します。
今日の40代になられるご相談者さんは、幼い頃に片眼の視力を失いその後はずっと裸眼での生活でした。
最近は近くの文字が見づらくなり、慢性的な偏頭痛と首肩こりもあるそうです。
単に遠視、乱視を矯正しただけのメガネでは目に負担を感じるようなので、次に両眼の動きをサポートする機能をプラスして見ていただきました。
すると目のきつい感じや後頭部の緊張がふっと緩み視界が広がるとのこと。
メガネにこんな機能があることをもっと早く知ってたら・・・とのこと。
お役に立てて嬉しいです。
東京に戻ろうと思うんですよ・・・それまでにメガネをちゃんと調整しときたくてね。
そう言って来店されたのはプリズムメガネが必要な70代の常連のお客様。
東京から倉吉にIターンされ初めてメガネをお作りしたのが2012年の1月、かれこれ8年半のお付き合いです。
東京ではここが良いといわれているお店を探しては何本もメガネを作られたこと。
見づらいと言っても、もう検査方法がありませんと言われたこと。
そんなこんなで満足いくメガネに出会えなかった体験をお聞きしました。
(都会は選択肢が多過ぎるのかも知れませんね)
お話しの合間合間に出るのは「倉吉はいいとこですね」のことば。
今後も良い主治医の先生が倉吉にいらっしゃるそうで、年に数回は受診のため戻るそうです。
ついでにメガネの相談も(笑)との事。
車椅子、手押し車、杖を使われている方には、わずかな段差でも危なく、苦労されていることと思います。
私のお店は以前は3cmほどの道路との段差がありました。
このたびのドラッグストア新築工事で駐車場もきれいになり、段差が解消されてフラットになりました。
今日のお客様は車椅子でのご来店でしたがスムーズにご案内できました。
視力測定時には車椅子から測定用の椅子へと移動が必要なので、そこは今後の課題ですね。
今日のお客様はこの人に優しいUDタクシーを利用されていました。
鳥取県内はこのUDタクシーが増えています。
UD=ユニバーサルデザインの略
リアハッチを明けるとスロープが伸びて車椅子に座ったままでも乗車できます。
お隣のドラックストア ザグザグ倉吉南店さん
いよいよ明日8月29日オープンです。
7月31日、ドラッグストア ザグザグさんの新築工事が完了しました。
お客様には大変面倒をお掛けした駐車場もようやくご利用可能になりました。
当店の前には車2台と障がい者専用1台の計3台が用意されています。
もし店舗前が埋まっていても、どこに駐車していただいてもOKです。
よろしくお願いいたします。
中学生さん
学校ではメガネを使用し家で勉強する時は裸眼。
近視進行、たまに起る目の痛みのご相談です。
今回は眼科受診され異常はないとのことでしたので、メガネで解決方法を考えます。
近くを見るとき目を動かす筋肉が強く働き、目の痛みを訴えられる方があります。
両眼視機能検査の結果このタイプのようです。
言葉でお伝えするのは難しいので、現在の娘さんの裸眼での見方、学習用メガネを装用した見方を再現し、お母さんにも視覚機能の変化、身体が楽になる変化を体験していただきました。
娘さんの目からくるストレスを体験し共有することでメガネに対する理解度が増したそうです。
本日は鳥取市から新規のお客様。
メガネを作り変えてから調子が悪いのだけれど、何が問題なのかがわからないとの相談。
(上)10年前~昨年まで使っていたメガネ。
(中)9ヶ月前に新たに購入された運転用メガネで正視に矯正され視力は1.5。
よく見えるのだけれど肩こりがひどく疲れる。
(下)その後の疲れがひどいので、めがね屋さんにすすめられた近視度数を少しゆるめたメガネ。
完全矯正メガネで正視にしたために身体が締め付けられたような状態でした。
両眼視機能検査でも内斜位になりそうな緊張が見受けられます。
目の緊張を緩める「楽になるメガネ」をテストしていただくと、首や胸の辺りが楽になるとの感想でした。
国内移動制限は解除になりましたが、感染防止のため事前のご予約をおすすめしております。
店内が3密とならない少人数での接客にご協力お願いいたします。
楽になるメガネをご提案するようになって不同視でお困りの相談が多くなりました。
不同視とは左右の視力差が大きい状態です。
成長段階での屈折異常に差が生まれる後天的原因による場合と、先天的に左右の眼球の大きさの差による場合があります。
一般的な不同視メガネの矯正は、一方の目は遠くが良く見えるように、反対の目はあえて近くにピントを合わせるモノビジョンという方法で調整され、実際このようなめがねを多く見かけます。
これを自動車に例えるなら一方にノーマルタイヤ、もう一方にスタッドレスタイヤを履いて走るようなもの。
真っ直ぐ走れないし、ハンドル操作に疲れてしまいます。
やはり楽に安定したハンドル操作ができる=両眼視機能を使えるようにしたいものです。
持ち込みされたオークリーです。
レンズは熱クラックによるコーティング剥げを起こしてました。
何度か夏の車内に置き忘れされたことがあるそうです。
炎天下の車内は70℃を越えることもあり、レンズが膨張しこのような状態に。
これからの季節はメガネ、サングラスの車内置き忘れに注意です。
お母様のすすめで初来店いただいた30代女性。
慢性的な首肩こりがあり体調も優れないとのご相談でした。
お仕事中はワンデーコンタクトで生活されています。
コンタクトでの矯正視力は1.0なのでよく見えています。
両眼視機能を測定した結果、上下の斜位があり輻輳力が強い見方をされていました。
眉間にシワが入ることを気にされていましたが、この眼位がそうさせていると思われます。
先ずはズレを補正しましょう・・・とコンタクトの上からプリズムメガネをご提案。
装用テストではとても楽、目線のズレをもっと早く知っていれば・・・とのご感想でした。
フレームはマットイエローの色使いと彫金が上品なAKITTOのnufで仕上げました。
店内除菌消毒など衛生対策をしていますが
しばらくは込み合うことを避け
安心してメガネをお作り頂けるよう
事前にご予約をいただければ幸いです。