テーブル越しの2m先にある大型モニターで手元資料を見ながらのリモート会議。
モニターでも細かな数字を見なければならず、かと言って累進遠近両用メガネでは1時間以上の会議後半には手元資料が見えなくなってしまうとの難易度の高いご相談。
累進遠近両用レンズは万能のようですが、近くが見える範囲はおまけ程度のため長時間の近用作業には不向きです。
そして近々ワイドレンズや中近レンズでは近くと遠方どちらかが中途半端な見え方となり、このケースでは満足した見え方にはなりませんでした。
出した答えは手元35㎝と2m先に特化した二重焦点レンズ(バーフォーカル)
遠方は単焦点レンズのように視界を広く、資料もレンズ下部の小窓を通してハッキリ見ることが出来ます。
バイフォーカルは平成の中頃までは少なからず要望もありましたが、現代のリモート会議にマッチする事実は新たな発見となりました。
年始にご注文いただいたメガネが徐々に完成し、受け取りに来店されています。
難易度の高い度数調整を必要とするお客様が多い事もあり、完成したメガネを装用され見え方の違いに驚かれます。
一般的なメガネとの違いは、視力だけを上げるのではなく、人間が本来持っている視覚能力のレベルを上げることを意識して調整していることです。
視覚とは漠然としたもので確かめることがなかなか出来ないと思われがちですが、メガネを掛け比べてみると奥行きを感じやすくなったり、視界が広がり瞬間的に多くの物体を認識できるなど、違いを体験することが出来ます。
明けましておめでとうございます。
本日より営業開始させていただき、岡山県瀬戸内市、島根県雲南市など遠方からもご来店いただきました。
単に視力矯正で終わるのではなく、快適なメガネ調整を行い、皆様に行って良かったと思っていただける店になるよう頑張ります。
ご予約優先での営業となりますが本年もよろしくお願いいたします。
2024年ラストは免許更新に苦労されているお客様。
免許更新のたびに深視力の検査で引っかかってしまうとのご相談。
深視力とは物の遠近感、距離感、動くスピードなど日常生活には欠かせない視覚機能です。
当店では現在進行形で田村式測定法を学んでおり、すべてのお客様に両眼視機能測定を行っています。
今まではメガネ屋さんで測定はしても、見方の改善方法やトレーニングは初めての経験だったそうです。
眉間のしわも視線合わせのために必死に力んでいたためだと分かり、調整後は穏やかな表情に改善されました。
今年も多くの皆様に支えて頂き感謝申し上げます。
新年は1月4日から営業させていただきます。
良い年をお迎え下さい。
最近お母さんにお作りしたメガネが調子が良いとのことで、帰省で戻られた娘さんのメガネもお作りすることに。
当店では職業や目的距離に合わせたきめ細かな度数調整を心がけています。
例えば裸眼の状態がほぼ似たお二人がいて、ひとりは長距離ドライバーさん、もうひとりは美容師さんだとするとお勧めする度数は異なります。
今回メガネは帰宅後にコンタクトを外してから使うので、勉強以外でもタブレットやスマホを見ることが多いそう。
使っているメガネと調整した仮枠メガネとを比較してもらうと、文章の理解度が全く違うとの感想。
文字にピントが合っていることと文章の内容が理解できるかどうかは全く次元が異なる話。
文字が見えることだけでなく、文字の内容を理解し易く調整してあげることがメガネ合わせの大切なポイントです。
サンタカラーのように見えなくもないメガネを本日東京都内へ発送しました。
6年前に地元に帰省されて以来、数年ごとに見え方のチェックに来店いただいています。
お付き合いのスタートは、測定で見つかった隠れ遠視と対応方法のアドバイス。
隠れ遠視は自分の力で無意識のうちに視力矯正を行なっている状態で、脳はハッキリ見えて満足感はありますが身体は緊張しています。
脳の満足感よりも身体の楽さを優先することで日常生活は変わります。
今年7月に広島県から来店されたお二人の使用中メガネの見え方をチェックしました。
一般的にメガネを作るとき、測定時の問いかけは視力表が見えるか?見えないか?の2択しか選択肢がなく、まして見ようとするときに起こる目や身体の緊張について尋ねられることはほとんどありません。
よく見えるけれど緊張が起こる理由、生活環境に適応した楽なメガネとは何かを説明し、使用中メガネの見方、当店で調整したメガネの見方を比較していただきました。
体験された感想は、「自分のメガネはよく見えているけれど頑張って見ていることが理解できた」
メガネをお預かりしてレンズを交換し発送させていただいて約4か月後、目の調子が良くなったとのことで今回は新規のご友人も加わり3名での再来店。
楽なメガネを知ってしまったら今までのメガネは掛けられないとの事で、持っているその他のメガネもレンズ交換することに。
それぞれが愛用されているのブランドはベルギー生まれのTheo(テオ)
9月に他店で購入された遠近両用メガネの相談をお受けしました。
もしも見え方が改善するならレンズだけ交換したいとのご依頼です。
使用中のメガネは状況により0.7~1.0まで見えたり見えなかったり不安定な状態。
「たとえよく見えるように矯正しても、ストレスの強いメガネは見ようとする心が向かない」ことを前提に測定を行い改善策を見つけていきます。
今までのメガネは見ようとしないと見えないけれど、今回の度数は見ようとしなくても入ってくる。
心が向くメガネと向かないメガネを比較した感想でした。
イラストを描く時に使用するお仕事用メガネを調整しました。
ご友人からのご紹介で飛行機ではるばる鳥取へ。
お仕事中は矯正視力1.2のコンタクトを装用。
矯正視力とお仕事する距離とがアンバランスな状態でした。
遠くも見たいし近くの作業もしたい。
このような場合はコンタクトの上から近方作業用のメガネを使用することで緊張を軽くすることが出来ます。
コンタクトを外した時使用されているEYEVANのメガネも緊張を緩める度数にレンズ交換。
当店の本棚にはマンガをはじめ絵本や図鑑、ムック本などがあり、お待ち時間にはご自由に手に取って頂けます。
中でもお気に入りなのはアンドプレミアムという月刊誌。
流行を追うファッション誌と異なり、全国各地域の良いお店やそこで働く人たちの情報を伝えてくれる渋め記事が好きです。
今回のお客様はこの本のイラストをお描きになっているとのこと。
当店には見え方について様々なお悩みをお持ちの方が来店されます。
本日再来店された50代女性M様もそのひとり。
近視と強度の乱視があり、1年前の初来店時はコンタクトを常用されていて、遠くがよく見えるよう矯正すると直ぐに気持ち悪くなるため免許更新ギリギリの0.7までしか矯正できないことにお悩みでした。
一般的な視力測定は視力矯正が目的ですが、当店の行う両眼視機能測定は目の使い方のウイークポイントを見つけることが出来ます。
角膜乱視に特徴のあるM様は、ピントが合うようにする屈折矯正だけでは身体に強いストレスが起こることが分かりました。
ウイークポイントを補う遠近両用メガネを作成して約一年経過し現在の様子を伺うと、メガネが快適でコンタクトは使用しなくなったとのこと。
近方が少し見づらくなったそうでチェックすると、右眼で1段階、左眼で2段階近視が軽くなり矯正視力0.9が1.2まで改善。
今回は使っていないメガネフレームを利用し、手元を見やすく調整した遠近両用レンズに交換することになりました。
小さなお子さんが快適に使えるようデザインされ、強度もあり、安全品質の国産フレームはとても貴重な存在。
今日はそれら基準をクリアするジュニアフレームをご紹介します。
税込み価格19,800円(レンズ代別途)
素材は航空機や哺乳瓶などにも使用される安全かつ高い耐久性を持つ高機能エンジニアリングプラスチック。
丈夫で壊れにくく長く使用できるので環境にも優しい。
成長過程の鼻の骨格に合わせて鼻当ての高さを4段階で調節。
左右の度数差が大きい不同視眼でお困りの方はとても多く、いろいろなメガネを試してもしっくりこないとのご相談をいただきます。
一般的に多く見られるのは一方の目を遠く、もう一方は近くに合わせるモノビジョンや、強引に左右の眼を正視に近づけるよう矯正するケース。
どちらのメガネも快適とは言えません。
理由は 度数が強い弱い、乱視矯正がどうか だけが原因ではないからです。
両眼視機能を測定すると、左右の度数差が広がっていく方はもともと両眼視が苦手だったり、両眼視出来ていないケースが多く見られます。
なので両眼視しやすくする仕組みを調整することで楽に見えるメガネに仕上がります。
一日ほぼハードコンタクトで生活されている方からのご相談をいただきました。
眼科さんでは異常は見当たらず、コンタクトの度数は問題ないとの判断だったそう。
ハードコンタクトは角膜形状を変形させるため、正確な測定値が得られるには数週間メガネで生活していただく必要がありますが、耐えられないほどの眼精疲労と体調不良にお悩みでしたので目の測定を行いました。
視力矯正だけでなく目の筋肉にどの位負荷がかかっているのかを測定します。
コンタクトでは視線を一致させるために眼の筋肉を強く引っ張る必要があるのに対し、メガネでは筋肉の負荷を軽くできることがわかりました。
テストレンズを掛けた途端、目の周りの筋肉が緩んで楽になるとのこと。
メガネのメリットを体感されたので、今後はメガネ生活に切り替えたいとのことでした。
お盆は休みを頂き本日16日より営業です。
オリンピックを終えメガネ、サングラスのメンテナンスに来店されたのはボルダリングチームのYさん。
競技中サングラスが手離せないほど直射日光がきつかったそうでお役に立てたようです。
遠方を広角にハッキリ見えるよう度数を調整していて、これがないと正しいアドバイスができないとお話しされていました。
そして素敵な写真もいただきました。
シルバーミラー越しに映るボルダリング選手
連休に入り県外からも多くの方にご来店いただいています。
現在の予約の空き状況
10日(土)、11日(日)予約空き無し
12日(月)~15日(木) お盆休み
17日(土)空きなし
18日(日)は若干の空きがあります。
夏休みに入り学生さんの相談が増えています。
7月は左右の視力差が大きいお子さんの度数調整が続きました。
そもそもなぜ左右の視力差がついたのか原因を考える必要があります。
スマホやゲームを見るには25センチ前後に両眼を向ける必要があります。
長時間になるにつれ楽に見ようと姿勢を崩したり、両眼で見ることを諦め片目で見ようとすることで左右視力差が広がります。
その原因を考えないで視力だけ合わせても本来の目の使い方は変わっていないので、また近視を進行させ、左右差を生むことになります。
遠見が基準のメガネ調整では近視進行を止めることは難しく近くを見るストレスも増します。
もうワンランク上のメガネは両眼を協調させ、目から入った情報を脳で処理し易いよう補助し、学習時の視覚ストレスも軽減します。
今日メガネを受け取りに来られた学生さんにそれぞれ歴史漫画を読んでもらい感想を聞きました。
先ず無理せずピントが合いやすいこと、つぎに絵とセリフが同時に見える周辺視野の広さ、読むスピードが速くなるなど感想に共通点がありました。
一週間が始まりました。
週末も地元、遠方より多く来店いただきました。
測定にはお一人1時間を超えることもあるのでご予約いただけると幸いです。
さて昨日完成したメガネをお客様のもとへ発送しました。
2015年にご来店いただいて以来3度目の度数調整で早9年のお付き合いとなります。
初来店時にお作りしたのがコンセプトYと近方が楽に見えるアシストレンズの組み合わせでしたが、とても楽だったとの事で今回も2代目コンセプトYとなりました。
そして測定するごとに近視が改善し度数も軽くなっています。
当店ではお客様の履歴を残しデータを見比べることで客観的に視力の変化を確認できます。
近方視に負荷を掛けない度数調整法は多くのお客様の近視改善に役立っていてとても喜ばれます。
人により矯正の塩梅は変わりますが基本は遠方弱近視補正で良好な結果が得られています。
子どもの近視増加をテーマに取り上げる番組を多く見かけるようになりました。
強度近視は目の健康リスクを高めるといわれていて子どもの頃の習慣が視覚機能にも大きく影響します。
ある番組の中で面白かったのは中国のとある学校での取り組み。
子どもが至近距離に近づけないよう金属のバーを取り付けた机で授業を受ける風景でした。
一般的に近づき過ぎて見ると近視を進行させると考えられています。
近視の大人が無意識にメガネを外してスマホを見たくなるのも目の負担が大きいためです。
一定距離を保つバーの使用は姿勢も猫背にならず両眼視の観点からもなかなか理に適っていますが日本では到底無理。
机のバーは無理でも(両眼視機能の知識を用いて)メガネで問題をクリアできるのではないかと考えています。
眼精疲労についてのご相談に岡山市より来店いただきました。
パソコン作業が一日10時間と目にはとてもハードな仕事環境。
眼科さんでも目には異常はなく、乱視が強いことは指摘されていたそうです。
現在使用されているのは乱視補正をした遠くが見えるメガネ。
当店での測定結果は遠視と乱視。
今まで遠視と言われた覚えがないとのこと。
仕事環境には適していない乱視補正メガネをデスクワーク用レンズに交換。
そしてこちらは新規にお作りした常時掛ける遠視と乱視補正のメガネ。
遠視補正のメガネは未補正のメガネと比べると遠くが少しぼやけて見えます。
遠くがハッキリ見えると頭脳は満足しますが身体は緊張します。
その違いはメガネを掛け比べたとき首や肩など身体の動きの変化で分かります。
興味のある方はご体験ください。
眩しさ対策に欠かせないサングラスのご相談が増えています。
サングラスには既製品の他、レンズをカスタマイズして仕上げることも可能です。
当店が取り扱うTALEX社の(CR39ハードマルチコート/ハードマルチシングルコート)は平面レンズ1ペア12,100円(税込み)、度付きレンズ33,000(税込み)から
スペックエスパスのフレームに夜間運転の規定に適合したモアイグレー(UVカット率99%、雑光カット率20%、可視光線透過率75%)を入れてお作りしました。
ライトカラーなのでメガネのように日常使いもできます。
近視の左右差がS-3.00程度ある40代女性のご相談をお受けしました。
お持ちの3つのメガネは長時間掛けられないそうで、どれも右目だけ0.1程度に矯正され、遠くは左目を使って見るように作られていました。
お客様の利き目は右目なので感覚にズレが起こります。
利き目である右目の近視だけなぜ進行したのか?
現在の視力を生んだ目の使い方を理解してメガネを調整することで楽なメガネが仕上がります。
GWからもうひと月が過ぎました。
5月も遠方より多くのお客様にご来店いただきました。
今日完成したメガネもこのためだけにレンタカーで来店された20代女性のもの。
日頃はコンタクトで10時間デスクワークをされています。
もしメガネの方が楽ならメガネ生活に変えようかとのこと。
遠方度数を緩めにして手元にアシスト度数とプリズム処方で作成。
メガネの利点がコンタクトに勝る事例になればと思います。
島根県松江市からのお客様がはじめて来店されたのが2021年。
当時使用されていたメガネが合わないとの相談でした。
当店で調整したレンズに交換して3年が経過。
今では目の調子も良くなりまるで自分の目のようだとのご感想。
今回あらためて測定すると前回よりも視力が改善していました。
目へのストレスが軽減すると近視度数も軽くなっていく良い事例です。
今回も近視度数を緩めて手元が見やすく視線合わせも楽になるよう度数調整。
当店では遠くがクッキリハッキリ見える屈折矯正を目的とせず、お一人おひとりの集中時、リラックス時の意識と目とのつながりを把握する目的で視覚機能、両眼視機能測定を行っています。
当然リラックス時の目の動きをキープできる度数調整を心がけています。
メガネ屋さん仲間がSNSに上げていたので後日アーカイブで視聴しました。
おぎやはぎの小木さんが眼科医の梶田先生が調整されたテストレンズを掛けて「何!この柔らかい感じ!」「今まで体験したことない!」と連呼されてました。
そう今回のメガネのトリセツのテーマが「楽ちん!メガネ」
人生激変の極上メガネとは5m以上先の見え方を意識した度数調整ではなく1m以内の生活環境に調整したメガネのこと。
私たちが学んできた「目と身体と心に楽な田村式メガネ調整法」と今回の内容はほぼ同じ。
昨年千葉県よりご来店頂いたお客様に東京近郊にある眼科さんを尋ねられたので梶田眼科さんのお話をしたところ後日行かれ、その際に当店のメガネをチェックしてもらったところ問題なく良く合ったメガネだといわれたそうです。
長年常識とされた遠くに度数を合わせたメガネは緊張しか生まないことがメジャーな番組で取り上げられたことに嬉しくなりました。
楽なメガネを作りたい方は大阪の視覚情報センター(2か月先までは予約で一杯)のホームページから、お近くの田村式認定店を探してみてはいかがでしょう。
GW中も定休日以外は通常営業させていただきます。
連休後半は多少の空きもありますので予約お問い合わせ下さい。
今日は予約はしていないけれど相談したいとのお客様が来店されました。
時間が取れなかったのでお悩みの内容と簡単なデータを取らせていただき、後日あらためて来店していただくことに。
今まで作ったメガネどれも長時間掛けていられないとのこと。
簡易的なデータからも視力矯正だけでは解決しない問題が潜伏していると思われ、次回詳しく測定し検証していくこととなりました。
ツーリングの季節となりましたね。
常連のお客様からバイク専用の度数調整を依頼されました。
一般的なドライブ用メガネは最高視力を希望される方が多いと思いますが、当店に求められるクォリティはさらにハイレベル。
ご希望は「前傾姿勢で顔を上げなくても前が見えるメガネ」
ということで持ち込みのバイク専用フレームに当店独自のチューニングを施しました。
ハンドル位置が低くてもOK
顎を引いたままで前方が見えると高評価でした。
先月山口県から遥々来店いただきメガネをお作りしました。
その方は今までメガネの経験がなくずっと裸眼で生活されていました。
年齢は50代の私よりも少し年上で手元用メガネが無ければ近くが見えないはず。
少し不思議に思いながら測定すると片眼は近視で近くを見て、もう一方の遠視で遠くを見る単眼視(モノビジョン)されています。
メガネなしでお仕事に関連する本を2,000冊も読破されて来たとの事でその集中力には感服するのですが、モノビジョンと連動する上下斜位もあり、目の緊張が身体にも影響しているようです。
良く見えるだけが目的でなく、両目を協調させ楽に集中できるメガネであることを説明し後日郵送。
上手く使いこなされているのか心配で、情報発信されているページを訪れたところ、徐々に慣らされようとしているX投稿を見つけました。
お役に立てていることに一安心。
今回も眼科様からのご紹介。
50代男性でひと月前からものが2つに見えだしたとのご相談。
遠視は遠くが良く見えるので眼に自信を持っている方が多く、その自信からか近くも頑張れば見えると無理をする傾向があります。
今回の例も一日8時間以上パソコンとスマホを見る生活に対し、必要調節量よりも度数不足の遠近両用メガネを2年間使用されていました。
近方作業時の適切なメガネ使用で多くの方に複視の改善が見られます。
今回のお客様は遥々長野県から来店いただいた40代ご夫婦。
お二人の裸眼視力は1.0あり、自覚症状として目の疲れ、首肩こり、頭痛、腰痛などでお困り。
視力は良いために原因が目から来ているとは思いもよらなかったそうですが、知人からのご紹介で視覚機能の測定となりました。
奥様はタブレット作業を多い日で5時間、ご主人のお仕事も一日ほぼ手元作業されていて、その影響が左右の視力差や乱視形状に表れていました。
目の負担が最も大きいデスクワーク時に負担軽減するメガネをお作りしました。
今日は両眼の使い方に特徴のある40代女性の事例です。
今のメガネが見づらくなったとの事なので測定してみると、ご本人にとって当たり前だと思っていたことが不調の原因だと分かりました。
それぞれの目では見えるのに両眼だと片眼しか使っていない(片眼の情報しか脳に伝わっていない)状態を抑制といいます。
抑制が起こっていても通常の視力測定で見つけられる事は稀です。
距離感が分からずよくものにぶつかる、文字を追うのが苦手、他のことが頭に浮かんで集中できないなどの影響が出ます。
今回のケースでは遠見、近見眼位などを測定し、いろいろなアイテムを使ってメガネを調整しました。
両眼視ができているかどうかはブロックストリングやステレオバタフライなどでチェックできます。
両眼視できた瞬間、景色が立体的に見えることに驚き感動されます。
元々読書が苦手なのは自分の性分なのだと思われていましたが、今回のメガネですらすらと読めるように。
生活習慣の変化で感覚がズレてしまうと両眼視が出来なくなることもあるため、日ごろからトレーニングできるようブロックストリングを手作りしてお渡ししました。
今回のお客様(50代後半男性)は5年前にデスクワークを考慮してメガネを作成。
中近距離の明視域が広く設計されたレンズHOYA MSVクリアークMZ(加入度+2.00)を選択し、当時の遠見矯正視力は0.8弱。
最近の眼科検診で使用中メガネは遠くが見え過ぎていると指摘され、5年ぶりの測定では矯正視力が1.2に改善していました。
遠くよりも近くが楽に見える事を優先して調整したのが良かったようです。
新しいメガネも遠見矯正0.8にして近くの見え方を優先してお作りしました。
フレーム Y2
レンズ HOYA 雅NEXT CT
今回のお客様は眼科様からのご紹介。
物が二つに見えるようになったとのご相談。
視覚機能測定が不可欠なので度数調整の難易度が高くなります。
①通常左右それぞれの目で見た遠方の目標は脳でひとつになります。
②近くを見るときは目の筋肉を使って内寄せし視線を目標に一致させます。
③視線を遠くに向けようとしても目が内に寄りものが2つに見えるようになってしまいました。
相談に来店された30代前半女性はコンタクトが合わずメガネを使用。
使用メガネの遠見視力は0.4程度で右S-6.50、左S-9.00と度数差が大きいのも特徴。
見えなくなったからレンズで視力矯正すればOKという単純な考えは、デコボコの地盤の表面だけを見栄え良く整地しているようなもの。
原因を解決しなければまたしばらくするとデコボコになってしまいます。
「現在の視力は過去の両目の使い方に由来する」という考えで視覚機能を解析していくと解決のヒントが見えてきます。
今回のケースでは両目を揃えようと集中する意識が強く遠見、近見ともに内斜。
ところがS+1.00付加すると近見は外斜となり本人の感想も少し楽な感じに。
集中しているときの眼位とリラックスしているときの眼位を使い分けているとも予測できます。
運転はされないので、室内生活で困らずスマホを見ても目の負担が軽い視力0.7程度に度数調整を行いました。
1月5日より仕事始めとなりました。
先ずは能登半島地震で被災されました皆様にお見舞い申し上げますとともに一日も早い復興を願っております。
さて営業初日から多くのご予約をいただき過密スケジュールの中ようやく3日目を迎えました。
初めて当店の測定を受けられる方も多く、目だけでなく身体まで緩む楽なメガネとつらいメガネを比較体験することで、見るという動作が身体にどのように影響するのか理解できたとの感想を多くいただきました。
中でもS-10.00を超える近視のお客様は長年メガネは自分には合わないと思い込まれ、ほぼコンタクトレンズの生活。
(先月も同様のお客様がいらっしゃいました)
ご使用メガネが合わなかった理由と当店の度数合わせに納得され、強度近視の方に特におすすめのコンセプトYでお作りすることになりました。
2023年はご紹介の輪も広がり、地元だけでなく遠方からのご相談が増えました。
目の疲れが減った、頭痛が無くなったなど「楽に見えるメガネ作り」を体験された皆様の声は私自身の励みにもなりました。
一年の締めくくりにお礼申し上げます。
新年は5日より通常営業させていただきます。
皆様良い年をお迎えください。
今日は鳥取市から新規のご相談。
メガネを掛けるとつらいとの理由から10年以上寝る間際までコンタクトでの生活を続けられています。
そんな不安感からか予約時のお電話は「強度の近視でも測定できますか?」との相談から始まりました。
当店ではソフトコンタクトを使用されている方は、先ずコンタクト装用時の両眼視機能を測定し次に裸眼測定を行います。(ハードは測定できるまでに数か月必要)
これらの結果からメガネが合わない問題点が見つかり、度数調整をすると装用感もずっと改善しました。
「こんなに楽に、そしてよく見えるメガネは初めて」との感想をいただきました。
今日は岡山市から新規のお客様。
多くのお友達が当店でメガネをお作り頂いているようで、遠いけど行ってみようと決断されたそう。
免許更新ぎりぎりのメガネをご使用されており、その理由を尋ねるとこれ以上見えるようにするとつらくて掛けていられないとのこと。
測定すると両眼視機能に問題が見つかり、普通に作られたメガネだと緊張が起ることが分かりました。
眼科さんやメガネ店に両眼視機能を熟知する専門家がいなければ問題を見過ごされることに。
目の緊張度合いを確認しながら、楽に両眼視でき運転も余裕でできるような度数に調整しました。
フレームはお持込みのものを使用され、今回は運転用レンズとデスクワーク用レンズをそれぞれお作りすることに。
最近、都会の生活から距離をおいて農業を始められた若い方が県内外から多数ご来店いただいています。
皆さんのお話の中での価値観と、目の負担を軽くするメガネに親和性があると感じています。
メガネを使った感想で多いのが呼吸が楽になること。
私たちは目の緊張と呼吸との関係性も考慮して度数調整をしています。
この度も兵庫県から若手農家さんに来店いただき、農作業にもタフなレンズでお作りしました。
耐衝撃性レンズHOYAハイルックス フェニックス SFTコート
とてつもなく強い基材とコーティングにより屋外作業でのレンズ寿命を長くしてくれます。
何度メガネを作り変えてもしっくりこないお客様の相談が増えています。
通常の測定では原因が見つからないことも。
鳥取市からのお客様は今年1月に鳥取市内の量販店でメガネを作成。
出来上がったメガネを掛けるととても両目をあけることができない。
店長クラスに担当が変わり何度レンズを交換しても結局改善することなく、当店への相談となりました。
現在ご使用メガネを斜めにして掛けると見やすくなるとのことで、それはお客様に上下斜位があることが想像できます。
完成したメガネは掛けた時点でもう楽!とのことであっけなく問題解決となりました。
(フレームは持ち込みのもの)
使用目的 ドライブと日常生活
レンズ HOYA シンクロFL167 両眼視力1.0
R S-10.00 C-1.00 Ax90 P4.0BD 1.5BI Add2.00
L S-10.50 C-0.50 Ax90 P4.0BU 1.5BI Add2.00
鳥取県には人生初という40代女性にご予約いただきました。
新幹線+特急+路線バスを乗り継ぎ日帰りという強行日程。
職場ではソフトコンタクト(1DAY)、自宅でのリモート時はメガネを併用。
どちらも視力1.0見えていて一見問題なさそうですが、20㎝、60㎝、1m、1.5m、2mの目標に瞬時にピントを合わせることができてません。
店内で1時間程度の調節筋と外眼筋のストレッチを行った結果、近視度数は使用中のメガネより4段階弱めても矯正視力1.0見えることが判明。
本来必要のない強すぎるメガネを掛け続けると、いざ近くを見よう思ってもピントが中々合ってくれません。
適正に調整したメガネと自分のメガネを掛け比べることで、反応が早いか遅いか、つらいか楽かの違いがわかるようになりました。
5mで正視に調整したメガネは5m以内は遠視となり近くなるほど調節力が必要となるため、目の奥の痛みや頭痛や乱視を発生させる悪循環となります。
オフィスや自宅で使用するメガネなら生活環境での距離が丁度正視となるよう弱めに矯正すると目の負担も軽くなります。
東京で購入されたアイヴァンとイエローズプラスにそれぞれドライブ用とデスクワーク用レンズを入れて本日発送させていただきました。
智頭町にあるパン屋さんタルマーリーの渡邉格さん連載コラム。
今回は自身の目とメガネについて。
3年前に初来店されその後の眼の経過を紹介されています。
渡邉ご夫妻の著書「菌の声を聴け」という言葉をメガネ作りに置き換えれば、視力矯正よりも大切なのは身体の不調のサイン「眼の筋の声」を聴くことなのだと思います。
お仕事でドローンを扱う方からご相談をいただいたのは8月。
約2か月後の見え方点検に再来店されました。
視野の広さと遠近感が感じられるようになりミスも少なくなったとの評価をいただきました。
今回のお客様は子どもの頃にキャッチボールが苦手だったそうで、当時このメガネがあればと談笑されていました。
必要最低限の技術レベルで格安で大量販売するスタイルなど、メガネ店ごとに視力測定と度数調整のスキルに差があることはご存じだと思います。
このようなメガネを作成するには最低でも両眼視機能測定と調整ができるスキルが必要となります。
当店では日々このような難問事例に向き合うことでスキルアップしていきます。
東京からのお客様は昨年以来2度目のご来店。
10数年前にレーシックされ、当時よく見えていた視力は近視が進んで現在は0.6。
一時は流行したレーシックですが、すべての方が正視を維持できる訳ではありません。
個人差はあると思いますが、一日中パソコンに向き合っているような生活を続けると徐々に近視に戻っていきます。
長い時間近くを見続けないことが一番ですが現代生活では無理な話。
近くを見続けるとき、目に掛かる負担から目を守ることが大切です。
デスクワーク用に調整したメガネは文字を追いやすく疲労軽減にも役立ちます。
メガネを作りにちょっと飛行機で鳥取まで⁉
今週水曜、金曜にそれぞれ東京からのお客様。
水曜のお客様は羽田⇔鳥取を日帰りのタイトスケジュール。
以前軽い緑内障があるといわれ、目にかかる負担を減らすメガネがご希望。
メガネは視力矯正だけでなく度数次第で両眼の動きを調整することが可能です。
力を入れて見るのか、抜いて見るのかも調整できます。
測定後、ランチ時間ギリギリで向かわれたのが当店もご利用いただいている夜長茶廊さん
東京のイベントにも出店され、全国的に知る人ぞ知る有名店です。
次回は金曜日のお客様の事例をご紹介します。
夜はめっきり涼しくなりました。
お客様から月下美人の蕾をいただきました。
この時期が開花シーズンとのこと。
夜開花するとのことなので一輪ざしに入れ、自宅でハイボールを飲みながら観察。
19時ごろ開きはじめ約2時間で写真のように。
なかなか風情ある晩酌でした。
運動不足解消に毎朝5キロのコースを歩いています。
ときに雲が虹のように見える彩雲に出会えることもあります。
今朝、いつものコースを歩いていると15㎝ほどの小さなマ〇シ君が私の目の前に。
何とか車道側によけ、マ〇シ君も驚いたのか反対側にくねくねと避難。
今回の「見る⇨よける」一連の動作を視覚機能から解説します。
視覚情報から得るキケンに対して回避行動をとるまでに0.2秒かかり、脳が一連の動作を認識するにはさらに0.3秒かかります。
マ〇シ君を見つけて咄嗟に回避行動した0.5秒間は無意識の世界です。
無意識の間に視覚と身体が一体となって素早く反応するには「観る」見方がよく、私の視力の良さの基準はここです。
世間一般の視力の良さは視力表の1.0~2.0が見えるような正視のことを言い、視力に頼った「見る」は視覚と身体のつながりがバラバラで反応が遅れます。
日頃から見方のトレーニングをしてみてはいかがでしょう。
お盆期間中は帰省された県外からのお客様が多かった印象です。
当店が実践している「掛けることで目と身体が緩むメガネ」を体感するには最低1時間かかります。
一日にご相談をお受けできる人数が限られるため、お断りせざるを得なかった皆さまには申し訳ございませんでした。
今回のお客様も相談のため、はるばる関東から飛行機とレンタカーで来店されました。
きっかけは当店のお客様がインスタグラムに投稿されていたようです。
全国から来店いただけるとはその影響力に驚き!(私はインスタしていないので・・・)
目と身体が緩むメガネは、視界の広範囲の情報を瞬時に得やすくなります。
「メガネの測定でこんな体験は初めて」とご満足いただけたようです。
お選び頂いたフレーム One Three Compound Frame
夏休みに入り子供用メガネのご相談が増えてきました。
遠視メガネもありますが、今日は近視メガネの使い方についてお話しします。
一般的に5、6歳まで眼は成長していて遠視から正視へと変化します。
そこから正視を維持するタイプと近視になるタイプとに分かれます。
正視は遠くにある物を網膜上に結像するのでピントが合い、近視は網膜より前に結像するためぼやけます。
遠方視は正視の方が近視より優れています。
ところが、タブレットを40㎝の距離で見る場合はどうでしょう。
水晶体でピント調節できないと仮定すると正視はぼやけて見えないのに対し、S-2.50Dの近視はちょうどピントが合います。
40㎝の距離を見るには正視よりもS-2.50Dの近視の方が優れているのです。
近視は悪い目だと先入観だけで評価してはいけません。
もし、お子さんの近視がS-2.50Dなら40㎝の距離を見るときはメガネを外しなさいと指導するのが理にかなっています。
眼科処方箋で近視を完全矯正ではなく少し弱めにされるのも調節する負担を軽くするためだと思われます。
近視度数(完全矯正)と焦点距離の関係です。参考にして下さい。
1/度数×100(㎝)=裸眼焦点距離
S-1.00D 1/1=100㎝
S-1.50D 1/1.5=66.6㎝
S-2.00D 1/2=50㎝
S-2.50D 1/2.5=40㎝
S-3.00D 1/3=33.3㎝
S-4.00D 1/4=25㎝
S-5.00D 1/5=20㎝
猛暑続きにも関わらず連休中ご来店いただいた皆様ありがとうございます。
当店と敷地を接する「ドラックストア ザグザグ 倉吉南店」と「くらよしフィギュアミュージアム円形劇場」は県外から初めて来店される方の目印になっています。
円形劇場では7月15日⇨10月15日まで 超恐竜ワールドが開催されています。
お子さん同伴で来店を検討されているご家族には待ち時間を有意義に使えるのではないでしょうか。
強度近視のお客様はレンズの厚みと渦が気にならないメガネをご希望でした。
渦とはレンズ収差のひとつでレンズを通した顔の輪郭が歪んで見えることを言います。
右 S-9.25 C-0.75 Ax120 P2.0BI
左 S-9.25 C-0.75 Ax40 P2.0BI
(瞳孔間距離66㎜)
フレーム選びのポイントはレンズデザインが小さく、黒目がレンズの中心に近い位置に來るものを選択すること。
また、顔幅よりもレンズが内側に入るフレームを選択すると他者から見えるレンズの渦(収差)は改善します。
「知り合いがこちらでメガネを作ってから近視が軽くなった、自分も体験したい」
新規のお客様からそんな言葉をお聞きします。
多くの方が効果を実感されているようです。
当店が最優先しているのは「近くが楽に見えるメガネ」
50代女性の事例をご紹介します。
PC作業を一日平均6時間
目の症状:疲れ、痛み、充血
身体の症状:頭痛、肩こり
2月、以前より使用されていたメガネを遠方0.8に矯正した遠近両用レンズに交換。
4月に1回目点検、6月に2回目点検を行う。
2回目点検では遠方1.0に改善
同一機種でのオートレフ値が変化していくのが良く分かります。
お友達の紹介で兵庫県から来店いただいた50代のお客様。
左目が近視、右目は遠視と差が大きく、つい最近地元で購入された遠近両用メガネが長時間掛けられないとのご相談。
測定すると近見での眼の動きに特徴があり、視線を合わせるために片眼が特に頑張っていました。
左右の視力差が大きくなっていった原因のひとつかも知れません。
使用中のメガネは近視矯正を意識した調整、遠視は弱補正となっていたため近方が見づらい状態でした。
ご使用中のメガネレンズはドライブ用として交換し、新たにデスクワーク専用のメガネの使い分けをご提案しました。
今日のお客様は20代女性で裸眼視力は両眼ともに1.0見えています。
夜対向車のライトが横に連なって見えてお困りのご様子。
眼科さんに相談されたものの、目に異常は見られないとの検査結果。
これといった問題解決へのアドバイスは頂けなかったそうです。
裸眼で遠くは見えているのでメガネの経験はありません。
メガネが必要なのかどうかも分からない前提でご来店されました。
私もお話しだけだと何が起きているのか、どのように見えているのかイメージできませんでした。
「とりあえず測定してみましょう。メガネで対応できるかどうかその結果次第ですね」
ということで両眼視機能をチェックしました。
測定してみると悩みの原因が少しずつ分かってきました。
遠見眼位+15、近見眼位+15
カバーテストは遠見、近見共に内斜の動き
オートレフ値よりも左右共に+1.50の遠視が隠れていました。
寄り眼になり過ぎていて物が二つに見え、両眼からの情報が上手く処理できない複視の状態でした。
詳しく尋ねると、実は小学生の頃から物が二つに見えていたけれど、皆もそうなんだと思っていて気にせず生活していたらしいのです。
運転時はセンターラインが2本見えているし夜はヘッドライトが4つ並んで見えている訳です。
話しはそれますが、学校視力検査は近視眼を見つけることが目的のため、このような例は見落とされてしまいます。
問題解決のため遠視メガネをお作りすることになり、ご本人もとても楽だと感じて頂けたようです。
最近県東部からのお客様が多く、今日は新規の受験生のご相談でした。
裸眼視力は0.2です。
メガネで1.0程度まで見えるようにするにはさほど難しいことではありませんが、そこは視覚機能をトータルでチェックして判断することに。
ブロックストリングスで両眼視チェックすると近見時に視線が揃っておらず、利き目の反対側が抑制していることが判明。
この状態は集中力が持続せず文章の文字飛ばしなどで苦労します。
両眼視を補助するメガネを使いブロックストリングスを再チャレンジしてもらうと、近見で両視線合わせができるようになり読書の感覚が変わったとのこと。
今回のような例は遠見視力しか測定されないことがほとんどなのでほぼ見落されています。
あなたの利き目はどちらですか?
確認したことがない方も多いと思います。
今日は両眼視機能に大切な利き目についてのお話し。
利き目を知る方法は
〇正面に目印を定め、自然体で両手を伸ばし直径3~4センチの穴を通して見えるようにします。
(両手のひらを重ね三角形を作ってもOK)
〇顔と手は動かさないように片目づつ閉じます。
(どちらか一方の目しか目印は見えません)
〇目印が見えている目が利き目です。
人は左右の目をバランスよく使っていないことが多く、視力差がある場合や片目だけ痛くなるような方は両眼視機能のチェックをおすすめします。
GW中は遠方からもご来店いただきました。
遥々静岡からご来店のお客様は目の疲れ、まぶしさ、頭痛、肩こりなどでお困り。
デスクワーク時に目の負担を軽減するメガネを使って頂くことになり、お選びのフレーム はZ-Parts Z-114
第一希望は一足早く売れてしまったゴールドカラーでしたが、連休明けて確認したところメーカー在庫残り1本とのこと。
メガネ産地の鯖江では慢性的な生産遅れが続き、商品不足や値上げはメガネにも及んでいるようです。
本日メーカーから取り寄せた貴重な1本を加工して早速発送しました。
兎にも角にも希望に沿て一安心です。
GWが始まりました。
期間中4日(木)定休日、5日(金)を休業とさせていただきます。
昨年末、県外から来店されたお客様はかなり難易度の高いご相談でした。
顔を斜めにしないと車が運転できないとのこと。
おまけに信号機の3つの電球が光っている1つしか見えないことがある⁉
当然、当店まではお友達の運転で来店です。
病院での検査では特に異常は見られず、地元の眼科さんでは問題解決のメガネ処方はできないとの回答だったそうです。
当店での両眼視機能の測定では角膜乱視軸、全乱視軸ともに90度方向のめずらしいタイプ。
眼球の動きが悪く特に水平方向に目を向けることが出来ません。
運転時に顔を斜めに向ける原因は水平方向の動きが悪く、使用されている近視乱視メガネの乱視軸が90度方向のためプリズム作用を利用して見ていたと推測されます。
視界を広げて見るよう度数調整したメガネを掛けて頂くと共に、部屋の四隅を順番に追うような日頃の運動を心がけていただきました。
昨日最終チェックとなりました。
顔を斜めにしなくても景色が通常通り見えるようになったとのこと。
ご自分の運転で来店され高速道路も問題なく運転できるとお喜びの様子です。
今回のような事例は解決方法にマニュアルがある訳でなく、私自身も大変勉強になりました。
人間に眼がふたつある理由とは?
ある本に興味深いことが書いてありました。
草むらから獲物を追うとき片目だと目の前の草で隠れて見えない瞬間があるが、両目だと目の前の草を透かして見ることができる。
ひとの両眼視機能は案外こんな生活環境から進化してきたのかも知れませんね。
なので現代のスマホやPCのような超近方に両眼視を強いるのは眼を酷使することにつながるのだと感じます。
人間がかつて体験したことのない超近方視を助けてくれるメガネを日々お作りしています。
昨日の定休日は少し足を延ばして智頭宿に行ってきました。
岡山県との県境にあり林業で栄えた古くからの宿場町。
当店からは山陰自動車道と鳥取自動車道を使って約70分です。
実は50を過ぎて智頭町を訪れたのは初。
今回の目的地は当店のお客様でもあるご夫妻のお店タルマーリーさん。
直ぐ近くの無料観光駐車場に車を止め、細い路地を入るとお店がありました。
古民家をリノベーションしたお店は入り口が自家製パンや食材の販売、奥がカフェスペースになっています。
店内の古い井戸もガラス蓋と照明により不思議空間となっておりました。
リノベセンスはさすがですね。
ランチを注文し自家製のパンとビールをお土産に購入。
奥様にお店の周りを案内していただき、裏路地を抜けて宿場散策。
リフレッシュした休日でした。
明日から新年度が始まりますね。
視覚への影響が大きいのは生活環境の変化。
学生時代は視力が良かったのに社会人になり一日8時間以上パソコン作業が続き、近視が進行してしまった例も。
ほとんどのメガネは(老視になるまでは)遠くが見えるように調整すれば近くも見えるはず?といった謎の考え方で作られています。
1本のメガネで夜間運転からデスクワークまですべての環境に合わせることは眼への負担が大きく、(私の見解ですが)視覚環境が変わると自身の視力を変えることで環境に適応しようとします。
視力低下や眼精疲労を起こさないためにも、それぞれの環境に度数調整されたメガネの使い分けをおすすめします。
裸眼視力1.2のお子様のメガネをお作りしました。
遠視系のお子さんは遠見視力検査は引っかかりません。
どこに問題が?と思われるでしょうが遠視は近くを見るときには頑張らなくてはいけません。
理想は文字をすらっと流して読むのに対し、一文字ずつ確認しながら読むような頑張り方です。
このような学習ストレスを改善する目的でメガネを調整しました。
ひと月後の見え方チェックでどのような変化があったのか評価が楽しみです。
お店の向かいに元明倫小学校の桜の老木があります。
跡地はスーパー、ドラッグストアへと変遷しましたが住民の要望で伐採を逃れました。
今日数輪開花しました。
さて、先週末も県外からは京都市内、松江市、岡山県の西粟倉村、県内でも八頭町や鳥取市など遠方よりご来店いただきました。
遠方から公共交通機関でご来店される方に当店最寄のバス停を紹介します。
3月になり学生さんの相談が増えてきました。
一般的にはピントを合わせる=視力矯正がメガネの役目と認識されています。
相談の中には板書が苦手、本の行を追えないなど視力矯正以外のものもあります。
私は眼鏡作製技能士なのでメガネでの解決方法を考えます。
例えば視力は良くて本読みが苦手な方には、読むスピードが速くなるメガネを調整します。
一般的には発達の問題だと一括りにされていますが、視力は良くても文字を追うことが出来ないなど目が原因だった事例にもメガネで対応してきました。
遠くの小さなものが判断できるだけが視力の良さではありません。
眼からの情報を素早く処理する能力にも関心を向けて下さいね。
今日のテーマは皆さんも関心をお持ちではないでしょうか。
「ブルーライトカットはパソコン作業時の疲労軽減に効果があるのか?」
当店の見解は「効果はほぼ無い」です。
当店がお客様に安易にブルーライトカットレンズをおすすめしない理由
①「実際使用されている人に尋ねても眼の疲労軽減に至っていない」
②「両眼視機能を補助した方が疲労軽減を感じる人が多い」
経験上ブルーライトより近見作業時、筋肉の頑張りの影響が大きいと感じます。
メディアの中には当初の「PC作業の疲労軽減」から「体内時計に影響する」「就寝時脳が目覚める」など話のすり替えも見られます。
今日も他店で購入間もないブルーライトカットメガネ(写真)のレンズ交換しました。
今回のお客様に初めてメガネをお作りしたのが2020年10月。
以前は体の筋力が徐々に低下するご病気でよく転倒されていました。
メガネを作り変えてからはつまずくことが無くなったそうです。
その理由は当店の両眼視機能測定により原因を見つけメガネ調整を行ったから。
今回はメガネを新調したいとの希望です。
一般的なメガネは度数のみ調整しますが、当店では度数を決定する際、視線合わせを楽にする方法を検討します。
お客様の視線は大きくブレが起きていて、遠くの目印を見た時、右目は左目よりも高く(左目は右目よりも低く)見えています。
このようなケースではプリズム補正を行うと見え方や目の疲れや痛みの原因となるの目の負担が軽減します。
この度の調整度数は
右S-3.50 C-1.00 Ax80 P3.0BU 1.0BI
左S-3.00 C-1.00 Ax100 P3.0BD 1.0BI
強度重視のご希望でフレームはRIDOL
今年は地域活動のお手伝いをしたいと思っています。
例えば地元中学生のスポーツクラブや高校野球部の視覚機能のチェック。
先週より週末17時から地元倉吉ボーイズの選手たちがお店に来てくれています。
ひとりにつき最低15分程度測定に掛かるので毎回5名を見るのが精いっぱい。
30数名在籍なので今月一杯は掛かりそう。
遠くの視覚機能だけでなく近くの見方に問題がないかも測定します。
中には文字を追うのが苦手なお子さんを見つけることが出来たりして、なかなか手ごたえを感じています。
そして来月に掛けては地元高校野球部からも依頼を受けています。
高校生にはもう少しレベルを上げて伝えたいと思います。
お正月中リフレッシュさせて頂き、本日より新年の営業が始まりました。
今年も「カラダに効く楽なメガネ」を追求していきたいと思います。
初日から多くのご来店やご予約電話で忙しくさせて頂きました。
現在1月は予約の空きがない日もありますので事前にお問合せ頂くと助かります。
今年もよろしくお願いいたします。
28日今年の仕事納めとなりました。
ご予約最後のお客様にお選びいただいたのは鯖江の技術力なくして作ることのできない一体型フレーム
Z-parts Z-69
一年を振り返ると、今年国家検定資格となった一級眼鏡作製技能士の学科、実技試験を記念となる第1回試験でパスするという目標をクリア。
自身の最低限の実力を確認できた実感もあり、来年は基本からさらに次の目標へ飛躍したいと思います。
新年は4日9:00より開店いたします。
皆様よいお年をお迎え下さい。
メガネを掛けると目や頭が痛くなり、持っているメガネすべて使えないお客様からのご相談。
購入店で一度目はレンズ無料交換となったものの改善せず、その後数回のレンズ交換には代金を請求され、さらに新たなメガネまで勧められてしまったいわゆる「メガネ難民」
メガネの出費がどんどんかさみ、でも何とかしなくてはとネットで検索され来店。
結論から言うと両眼視機能に問題があり、一般的な屈折検査で作られたメガネでは融像するのに緊張が起こります。
測定者側が問題の本質に気付いてくれなくては何度メガネを作っても問題は解決しません。
当店でデスクワーク用にレンズを入れ替え「楽だしパソコンも良く見えるし頭も痛くならない、もっと早く知っていれば無駄な出費をしなかったのに」と笑顔でお話しされていました。
昨日県立倉吉東高校野球部の生徒と保護者の皆さんに講演とトレーニングを行いました。
生徒にはスポーツの基礎となる両眼視機能と体とのつながりについて説明しました。
その後ボールスピードに対応するための見方、そのときの体の使い方を体験。
またスマホを見るときに注意することなど日ごろから目に負担の掛からない方法もアドバイスしました。
生徒たちは目の使い方で体の動きが変わることに驚いた様子でしたが、自分の物にしていけば結果に現れるのではないでしょうか。
20代後半のご夫婦が知人からの紹介で来店されました。
奥様は今年メガネを購入されたそうですが当店のメガネで悩みが改善すればとのこと。
両眼の使い方を調べると一点に集中し目の動きが狭いタイプ。
例えるなら舗装されていない凸凹道をハンドルを握りしめて運転しているようなもの。
今回はプリズムで上下と外斜位の補正を行いました。
今度のメガネはお使いのメガネより弱度数なのに視力はアップ。
ご夫婦揃って入荷したてのワンスリーをお選びいただきました。
私の日々の仕事には「嬉しいレンズ交換」と「残念なレンズ交換」があります。
残念なレンズ交換とは近視や乱視が進んでしまった結果の後追いのことです。
今回は嬉しいレンズ交換の例をご紹介します。
10年間メガネの度数を変えていなかった30代後半のお客様
来店時のオートレフ値
右 S-3.75 C-0.25 Ax17
左 S-3.75 C-0.25 Ax14
使用中のメガネ度数(矯正視力1.0)
右 S-3.00
左 S-3.00
メガネに携わる技術者に国家検定資格が与えられることになりました。
私の受験したこの一年弱を振り返ります。
業界内の認定資格が終了し、国家検定資格になると聞き2月に受験を申し込みました。
新たな資格の1級眼鏡作製技能士はメガネ店に5年以上の実務経験があれば受験可能です。
一冊4,000円するぶ厚い眼鏡学教本というテキストを取り寄せてみたものの、あまりの普段仕事では使わない内容に戸惑いました。
4月の学科試験にパスすると7月8月に行われる実技試験に進みそれに合格すると晴れて国家検定資格がいただけます。
内心、合格率6割程度の難易度だろうと高を括っていましたが問題を開いてビックリ⁉
2秒でわかる問題もあれば、なんじゃそれ⁉って物もあり時間ばかりが経過していきました。
50代になって久しぶりに脳みその毛穴から汗が噴き出すような経験をしました。
そんな学科試験の結果は受験者541人に対し合格者74名。(とりあえず合格)
そして夏の暑いさ中、岡山会場にて実技試験となりました。
実技試験は視力の測定、レンズ加工、フィッティングの3科目
視力の測定では、いつもはトプコン製手動式フォロプターを使っているので掛け枠のみの測定に戸惑う。
レンズ加工では手摺り機の砥石の感覚の違いと使い慣れない投影式レンズメーターに戸惑う。
フィッテイングではマネキンが新しく摩擦が強すぎて戸惑う。
何といっても実技試験には様々な地雷が仕掛けてあり、それを1つでも踏むと実技不合格となります。
リーズナブルに購入したい、雑誌で見たフレームを掛けたい、そんな動機で購入したメガネだけど見え方がいまいち、疲れてしまう。
そんな理由から当店の測定を体験したい、レンズだけ交換は可能かお問合せを頂きます。
特殊な素材や構造、目的とサイズやデザインが合っていないフレームでなければ基本お受けしています。
一連の視覚機能測定を行い度数調整した仮枠でご使用中のメガネと比較し、良いと思われた場合のみレンズ交換します。
差を感じられない場合には購入をおすすめすることはなく代金は発生しません。
使えなかったメガネを使えるようにすることは環境にも優しいと思います。
5年使用されているスペックエスパスのセルロイドフレーム。
お客様の矯正度数は右S-5.00、左S+0.00、度数差8段階以上の不同視です。
不同視の度数調整には両眼視機能測定が大切。
かなりの確率で眼位ずれがあります。
今回の眼位補正値
右 P3.0BD 2.0BI
左 P3.0BU 2.0BI
偏光サングラスHOYAハイルックス1.60ポラテックBBR、遠近両用レンズHOYAシンクロCT1.60SFTで仕上げました。
メガネの評価は快適。遠近も近くが良く見えていちいちメガネを外さなくていいので楽になったとのこと。
11月の営業カレンダー更新しました。
10月も多くのご来店ありがとうございました。
先月ご新規のおひとりは倉吉在住で来店のきっかけは大阪のご友人からのご紹介。
それまで当店のことはご存じなかった様子。
ぐるり廻ってご縁が繋がりました。
そして10月最も遠方からのご来店は沖縄県那覇市から。
滋賀県在住のお友達とご一緒に来店いただきました。
お二人の来店のきっかけもお知り合いから勧めがあったそう。
完成したメガネはそれぞれ宅配便で。
週末は遠く岡山市や千葉市からもご来店。
最近は「見え方相談」を目的に来店される方がほとんど。
一昨日は「オートレフ値の偽度数、一時的な視力低下」のケースに遭遇しました。
就職するまでは視力に問題なく近くを見る時間が大幅に増えた結果、健康診断で0.3と判定された20代のお客様。
遠くが見づらくなり3年前近視メガネを購入。メガネはオートレフで表示された値にほぼ近い偽度数で作られていました。
ここでいう偽度数は一般的な屈折検査ではその値となるものの、あるきっかけを与えると度数を軽くしても視力が上がる状態をいいます。
視力は良かったのに20代以降近視化するのは多くの場合近くを見過ぎています。
テストレンズを装用し眼のストレッチした直後、遠方0.7程度まで戻りました。
視力低下の原因を説明させていただくと、今までの自分は全く逆の対応をしていたと納得されていました。
ルディプロジェクト トラリクス
フレーム/ビヨンボマット
レンズ/インパクトX2調光ブラック
度付きにするためのオプションパーツ
トラリクスは7カーブ(メガネフレームの多くは2~4カーブ)で顔を覆うようなデザイン。
快適に度付きハイカーブレンズを使いこなすにはカーブにより発生する像のゆがみ、視界の狭さを補正する必要があります。
そのため個々の両眼視機能を測定し、プリズム補正、乱視度数、軸度補正を行いハイカーブ仕様に度数調整します。
RX OPTICAL INSERTSを装着
光には人間の目に色として見える可視光線、見えない紫外線と赤外線があります。
ほとんどのメガネレンズにUVカットは施されていて、私たちがまぶしいと感じるのは可視光線です。
サングラスは目に有害な紫外線カットと、可視光線の透過率を下げることでまぶしさを軽減する目的があります。
室内では色が薄く、陽に当たると濃度が濃く変化するレンズが調光レンズです。
調光レンズは光の中でも紫外線により色が濃く変化するので、ドライブ用に購入されてもUVカットガラスの車内では色が濃くなりません。
ひと月前に他店で作られたメガネが疲れやすいとのご相談。
チェックしたところ使用メガネは矯正視力1.2
どちらかといえば運転など遠くを見るお仕事に向いているメガネです。
ところがお仕事は楽器製作をされていて、ほぼ一日中20㎝から1m以内で細かな作業をするにはこのメガネは適していませんでした。
作業用として調整したメガネと使い分けをおすすめしたところ、サンプラチナで作られたフレームSPMをお選びいただきました。
サンプラチナは古くから使用されているリーズナブルな白金系合金で修理が可能。
楽器同様に長く大切にお使いいただけます。
3年ぶりにお客様の視力チェックをしました。
当店に来店された経緯はお友達からのご紹介。
前回は過矯正のメガネだと気づかず、頭痛や目の疲れを何とかしたいとのご要望でした。
パソコン仕事が増えた20代前半からメガネを掛け始めその後も近視が進行。
その後も遠くに合わせたメガネを掛けたままで長時間のパソコン作業をされていました。
今までは遠くがぼやけない事をメガネの基準にされていたので、ここに問題があったと推測されます。
50代のお客様からの近くを楽に見たいとのご相談をいただきました。
お使いのメガネは10年前に購入。
右(0.2)S-4.75C-0.75Ax20
左(0.8)S-1.50
両眼0.9 利き目 右
眼精疲労、肩こり、腰痛、花粉症
お使いのメガネでは近見のピントが合う焦点距離が左右大きく違っています。
右目は近くが見やすく、左目は遠くが見やすいいわゆるモノビジョンです。
「利き目の右目ばかりで近くを見続けたため右目の近視がドンドン進行したのでは?(私の個人的見解)」
「それならば両目を均等に使えるように度数調整しましょうね」ということで両眼視機能を考慮した近用メガネをお作りしました。
右 S-4.00C-0.50Ax30 P0.75BU 2.5BI
左 S+0.00 P0.75BD 2.5BI
結果は近方片眼視だったのが楽に両眼視できるようになりました。
読書するのに雰囲気ピッタリな一山フレームをお選びいただきました。
ジーパーツ Z-129 29,700円(税込み)
歯科医の先生は平均20~30㎝の近距離を見ることが多いようです。
雑誌を見る距離はだいたい40㎝程度、その半分の距離まで近づいてピントと視線を合わなければならず、目に掛かる負担は大変なものです。
量販店で10分程度の測定で作られたメガネを現在使用され、20㎝の距離になるとメガネを外して裸眼の方がましだそうです。
当店の遠方近方の両眼視機能測定時間は約40分程度でしたがこんな測定があるとは知らなかったととても興味をお持ちでした。
今回は治療距離にピントが合うように、そして長時間視線を合わせ続けても疲れないようにプリズムレンズで度数調整しました。
今までとは明らかに違う見え方にご満足の様子でした。
夏休みも終わり新学期がスタートしますね。
視力と同じくらい成長期に大切な能力が両眼視機能です。
両眼視機能を簡単にいうと見たい距離に両目の向きを揃えピントを合わせる能力で、立体視、物体の動きやスピードを認識します。
それ以外にも学習時の文字を追うスピード、文章の内容を理解する速さ、集中力の維持にも影響しています。
一般的に学校の視力測定は遠見のみです。
私自身、今でも残る遠見視力至上主義はかつて兵役検査の名残りでは?と疑問に思います。
生活環境は大きく変化したのに、良い視力の評価基準が当時と変わっていないからです。
確かに遠くまで良く見えることは素晴らしいのですが、一方でその目は近くを見続ける生活環境には不向きとなります。
現在は小学生もタブレット授業ですし、家でもゲームの画面を見ています。
そうならば勉強で酷使する近見の見え方はどうか測定した方が理に適っていると思います。
家に帰って机に向かうお子さんの姿勢はどうですか?
近方での両眼視が不得手なお子さんの多くが片目で見ようとする姿勢になります。
例えば片ひじを付き、頭を傾け、ノートに片目を近づけて文字を書きます。
もしお子さんの左右の視力差が大きくなっているなら当てはまりませんか?
当店では近方の両眼視が苦手な方でもメガネ度数調整により対応しています。
写真はフレームのすべてが樹脂で出来ていて破損しづらく、破損してもパーツごとの交換が可能なメガネです。(スイスフレックスKIDS)
疲れるとの理由で3カ月前に他店で購入された強度近視メガネのレンズのみ交換しました。
原因は左右のバランスが合っていないモノビジョン状態。
両眼を自動車の左右のタイヤに例えるなら両輪が安定しないとハンドルをしっかり握らなくてはいけないし疲れてしまいますね。
当店のメガネは両輪を安定させてハンドル操作を楽にするようなイメージ。
新規のお客様は今までのメガネと比べ見え方、目の力み感が違うことに驚かれます。
理由はお店のスタイルにより測定方法や度数調整の方針が異なるからですが全国で圧倒的に多いのがお店のタイプ①、次に多いのが②、当店が行っているのが③です。
①自動測定機器で短時間の簡易的度数合わせ(操作は数カ月の研修で可能)
②生活距離に合わせた度数調整とレンズセレクト(数年の経験が必要)
最先端の測定機器で両眼視機能測定を行い、眼位測定もマニュアル化(実際とかけ離れたプリズム量が測定されるケースがあり、出来上がったメガネが①と変わらない場合も多い)
③両目視線を揃えようとする意識とそれに伴う筋力を測定し、コントロールしやすく調整(プリズム補正など)
夏休みが始まりましたね。
ビジョンストレスが大きいと集中しても読んだ内容がなかなか頭に残りません。
勉強しても頭に入らない、すぐにあきて他のことをしたくなる。
そんな悩みがある方に当店ではビジョンストレスの度合いを測定しメガネを調整します。
写真のメガネは学習時に慢性的な鼻づまりで悩む高校生ためにお作りしました。
(フレームのみ某量販店で購入、レンズは当店で仕上げました)
メガネと鼻づまり?と不思議に思われるでしょうが、今回のケースでは鼻呼吸が楽になる度数調整を行いました。
学習ストレス軽減に視覚の面からサポートさせていただきます。
ご相談は事前のご予約をお願いします。
野球を趣味とされているお客様に安全性を考慮し、耐衝撃性レンズHOYAハイルックスフェニックスで作成しました。
多くの方が単純に良い視力が出るよう矯正すればスポーツパフォーマンスが向上すると思われています。
ところが視力にこだわり過ぎると視覚と身体のバランスが崩れやすくなり、学べば学ぶほどスポーツと視力の関係は奥が深いと感じます。
視力が上がれば打てるのか?
スポーツと視覚の常識が変わる記事をご紹介します。
今回は要望の多いスポーツサングラスの度付き対応についてです。
方法としては2つ
①サングラスレンズそのものを度付きでオーダーする
②メガネタイプのインナーフレームを取り付けられるモデルを選ぶ
①は段付き加工などで高額となります。
そして度数が変化するたびに作り変えなくてはいけません。
低予算で仕上げるには②がおすすめ。
インナーフレームが充実しているサングラスメーカーといえばルディプロジェクト
広い視界、軽量で曇りにくいベンチレーションが魅力なトラリクス
写真はブラックマットフレーム/スモークブラックレンズ
税込み21,450円
ZOOMでのセミナーが増えて目が痛くなってしまうお客様からのご相談例です。
お客様の目は裸眼で40㎝の距離にピントが合う近視なので、モニターを見るときは遠方に合わせた近視メガネは外されていました。
その対処方法は正解なのですが、しばらくすると目の奥が痛くなるのは裸眼では解決できないことに原因がありました。
調べる方法は近見での両眼視機能測定です。
調節に関係する目の動きを測定するので、遠見の両眼視測定よりも時間が掛かりますが当店では皆さんに行っています。
その結果は輻輳を頑張ってしまうタイプ。
成長した目であれば年齢に関わらず輻輳を補助するプリズムメガネが効果的です。
装用した感想は、目の力が抜けて楽に見えるようになりました。
5年にメガネをお作りいただいたお客様からのご相談でした。
白内障手術を受けられ、以前はS-10.00を超える近視だったのが今では裸眼視力それぞれ1.0まで見えるように。
5年前にメガネをお作りした時には近視以外に目線ズレがあり、プリズムで楽に両眼視できるよう補正していました。
今回の測定では近視の矯正は必要なくなりましたが眼位ズレは残ったままになっていました。
目線のズレは例えるなら基礎が不安定で家が傾いている状態です。
人によっては徐々に不調を感じる場合も。
対応として眼位ズレを整える遠近両用メガネをお作りしました。
装用された感想は「落ち着く・・・」でした。
ご夫婦で来店されたお客様に5月1日の地元新聞をいただきました。
その中の投稿を読んで自分たちもメガネ作りに行こうと思われたそうです。
投稿文を拝見すると「専用メガネで読書を楽しむ」というテーマで、メガネを作った経緯や使用された感想などが書かれていました。
お名前を見ると3月に来店いただいたお客様。
ご夫婦にこの内容からどうして当店と思われたのですか?と尋ねると
測定方法や度数合わせの違いをお知り合いからも聞いたことがあったとのこと。
嬉しい反面、背筋が少し伸びました。
大型連休は5日(木)定休日、それ以外は通常営業です。
さて今日は左右の視力差が大きい方へメガネをお作りしました。
当店でお作りいただいたお友達からのご紹介。
裸眼視力は右0.3左0.7、両眼視力0.8でメガネは使用されていません。
両眼視機能測定を行うと見方に抑制という癖があることが分かりました。
抑制とは左右の視力差が大きい方に起こりやすい現象で、片方の目からの情報を得ようとするともう片方の目の情報を遮断してしまいます。
左右の視力差がある場合、単純に視力矯正するだけでは辛くて掛けられないメガネになるため、視力差ができた原因と抑制を解除する方法を考えながら度数を調整。
以下はテストレンズを掛けて店外の景色を見た感想です。
200m先にある山全体を意識することが出来るようになった。(裸眼では山の一部分しか見ようとしなくなる)
手前の家と山までの遠近感が分かるようなった。(裸眼では写真のように平面的に見える)
何より裸眼よりもメガネを掛けた方が目が楽。
フレームは今年7月公開予定映画でブラピ本人が使用しているモデルのようです。
本日愛知県へ発送しました。
まだ新しいメガネが疲れて長く掛けていられないそうです。
当初は遠近両用だったが遠近が合わないのではと単焦点レンズに変更。
その後も改善は見られないのでお手上げ状態となり当店への相談となりました。
眼科の検査でも特に異常は見当たらないとのこと。
ご使用メガネ度数は軽い近視と乱視矯正されており、当店での測定でもほぼ同度数となり問題なさそうです。
次に視線を揃えようとする筋肉の負荷などを測定していきます。
ここからが両眼視機能測定となります。
一般的に1メートル先を見たとき左右の視線が上下6センチ以上ずれると物体がふたつに見える複視になります。
今回の測定では3センチ程度のずれがあることが分かりました。
複視になる一歩手前の状態で視線を揃えようと無意識に外眼筋が緊張します。
そして気付いてもらえないケースがほとんど。
プリズムで筋肉の負荷を軽減させる補正を行いレンズ交換しました。
違和感がなくなり+2.50加入した遠近両用も問題なく使用できるように。
問題解決したので遠近両用の偏光サングラスバージョンもお作りしました。
当店で長らく活躍してくれた偏光視標 TOPCON PC-2
まだ国内で両眼視という概念、測定方法、対応方法が確立していなかった当時、海外講師による日本で初めてのセミナーに参加され眼鏡業界でも一目置かれた店主から譲り受けたもの。
まだ現役で活躍しているのは全国的にも珍しいと思います。
残念ながら進化するスポーツビジョン測定に有効な立体視チャートが少なかったり、年々リモコンの反応が悪くなったりしていました。
私自身のスキルUPを目指しPC-2は今月をもって引退となりました。
新しい視標はNIDECK SC-1600Pola
直接壁に取り付けタイプのため、緑色だったクロスを視標と同じ白色に塗り直すことに。
業者さんに依頼する程の仕事でもないため塗料や道具一式を揃えDIY!
素人ながらまあまあの仕上がり。
新しい視標の導入でより測定の幅が広がればと思います。
先日来店された女子高校生から話を聞いて驚きました。
クラスの近視の女子生徒の中でメガネを掛けているのは自分だけだそうです。
容姿が気になる世代なのでコンタクトを選ぶ気持ちも分かります(笑)
一見コンタクトレンズと比較するとメガネに分がないように見えますが、実はメガネの方が優れている事もあります。
40代女性 日常は1Dayのソフトコンタクトレンズを使用
主訴:コンタクトを外した時にメガネを使用。
今まで作ったメガネどれも気分が悪くなり、自分に合うものがあるのか相談したい。
〇家でもメガネに換えると気分が悪くなるのでコンタクト中心の生活
〇疲れ、頭痛、肩こり、めまい、乗り物酔い、腰痛あり
〇コンタクトでも動くモノを見ていると気分が悪くなり目を閉じてしまう
両眼視機能測定の結果、視線ズレを一致させようと一点に集中し見ていることが分りました。
視界の一点ばかりにフォーカスする見方をしていると、早いスピードで動くものに視線が対応できなくなり気分が悪くなったり乗り物酔いしやすくなります。
遠くを眺めるよう意識することを伝え、視線のズレを補正したメガネをコンタクトの上から掛けてもらいました。
目の周りの力みが和らぎ、度が入っていないのに一段とクリアに見えるとのこと。
今までの不調の原因がここにあったのだと理解できたそうです。
快適なのでコンタクトの上から使用するメガネをお作りすることになりました。
このように視力だけでは判らない見方も考慮してメガネをお作りしています。
当店の正面に見える古木の桜が満開になりました。
新年度となり職場環境や生活環境が変わる方も多いと思います。
ご自分のメガネが新しい環境に適しているか一度チェックされてはどうでしょう。
見え方のご相談だけでもお受けしています。
以前は他店で作られていたそうですが「見えない」「疲れる」原因が分からぬまま短期間に度数の似通った累進メガネを2本も作られていました。そして使えないメガネばかりが増えてしまったそうです。
お気の毒なのでフレームはそのまま使用してレンズだけ入れ替えました。
視力以外にもメガネの度数によって左右の目の開き方に変化が起こります。
左眼が大きく開かない状態でしたがメガネ装用後は少し開くようになりました。
一般的にレンズの中心を左右の目の前に合わせてメガネは作られています。
実際ほとんどの人は目線が真正面を向いている訳ではありませんが、多少のずれは許容範囲という考え方が主流です。
当店の度数調整が他と少し異なるのはこの「多少のずれ」には意味があると考え、目線を揃えようとする筋肉の強さ、心の向け方で変わる眼の動きなどを測定しています。
データが増えるにつれ、目線を正面に向けようとする眼球運動に負担が掛かっている人が多いことも分かってきています。
今回の事例も目線のズレに原因がありました。